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小林可夢偉 会見【韓国GP(木)】2/2(メディア囲み会見)

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「最後は、苦しかった。あんなに速いペースでのバトルが続いて。プッシュせなアカンけど、タイヤも保たせなアカン、どうすんねん・・・」

◆日本のファンの前で、結果を出すことができて
—-鈴鹿のレース後に、あまり話を聞けなかったんで、あらためて、聞かせてほしいんだけど。いいレースだったと思いますが、自分としても会心のレーだったのでは。
小林可夢偉(以下、可夢偉):
いつも会心のレース、してるんですけどね(笑)。それが、結果になって出るかどうかは、別の話なだけで。何といっても、鈴鹿、あれだけ日本のファンがいて、その前で、結果を出すということができた。そのことが、何よりも嬉しかったし。(でも)苦しかったですね、最後は。

—-それは、やっぱりタイヤですか。
可夢偉:
タイヤっていうか・・・。あのタイム、決して遅くないんですよね。

—-ベストラップは、52周目だった。
可夢偉:
ベッテルを省けば。

—-あれは別格だった。
可夢偉:
すごいペースでの、激しい闘いだったから。まあ、苦しかったですよ。プッシュせなアカンけど、タイヤ、保たせなアカン、どうすんねんというトコ(レベルに)入ったから。

—-でも、最後に、クリーンだしたものね。
可夢偉:
最後は、貯めてたの( KERS )使ったから。一瞬だったけど、まあ、よかったなと思って。あそこまで、粘らせといて。

◆”タイヤバトル”で、ジェンソンをツブしてやろうと思ってた
—-ペースを押さえてるときに、ジェンソンに抜かれそうになったということは。
可夢偉:
いや、逆。今回は(ジェンソンを)ツブしてやろうと思ってたから。

—-向こう(バトン)のタイヤを、ね。
可夢偉:
DRS入る前くらいに、押さえて。DRS、なくして。

—-シケインで、煙(フロントタイヤがロックしたタイヤスモーク)がしばしば上がってたけど。
可夢偉:
そう、アイツ(ジェンソン)も最後やから、あそこまでやってたけど。・・・とやろうとしたんですけど、あんまり、周回数もなかったから。ギリギリという感じになったけど。それでも、自分の中では、まだ、余裕はあったし。
残り十周くらい(のとき)ですね、一番きびしかったのは。

—-レース前という段階での一番の不安材料は、レースのペースというか、ロングランがどのくらいまで行けるのかということだったと思うが、実際にはどうだったのかな。
可夢偉:
フォーメーション(ラップを)走ったくらいから、たぶん、大丈夫かなと思って。

—-そうすると、第2スティント、ハードのニュータイヤだったときのあのペースというのは、割りとペースの落ち方が大きいような気がしたけど。
可夢偉:
あれねえ、たぶん(遅いクルマに)引っかかったんで。そこから、頑張って抜いたから。

—-そこで、タイヤを使っちゃったんだ。
可夢偉:
ムダに使ってしまったから。まあ、あそこが問題だったというか、むずかしかったところですけど。それ以外は、なんとかうまく帳尻合わせたから。

—-ピットインのタイミングは、あれはしょうがないのね、一回目の。
可夢偉:
むずかしいところなんですよねえ。あそこで、トロロッソのクルマが同じように(ピットに)入ってくれたら、問題なかっただけで。
結局、バトンがタイヤを換えて、どんなペースになるか、わからないし。もしかしたら、一周で一秒、二秒、バーンって速くなるかもしれないし。
とりあえず、一番(ぼくと)近くで闘ってたバトンに、リアクションするしかないでしょ。(コースに、ぼくが)出て来たら、トロロッソがなかなか(ピットに)入らなかっただけで。

—-予選のQ3での、DRSの使い方だけど。
可夢偉:
クリーンになってから、使ったから。その分、コーナーでは少し落としてます、ラップ自体が速かったから。

◆フェラーリには鈴鹿では、ザウバーはまったく負けてなかった
—-レース・ペースの話に戻りますが、かなりハイレベルでのレースでの闘いで、今回(鈴鹿で)、マクラーレンが遅かったというよりは、ザウバーがいいペースで走ってたということですね。
可夢偉:
(ザウバーは)速かったと思うんですけどね。べつに、ニュータイヤ、使ってるわけでもないですからね。オプションでも、マッサは、決勝はニュータイヤでスタートしてるから。
展開としては、最高の状態やから。マッサとも(遅いクルマ=トロロッソに)引っかかってなければ、闘えたけど。あの状態になると、どうしても、こっちが、早めにすべて(ピットに)入って。エクステンドして、スティント一発目を。

—-そのあと、第2スティントも、マッサのペースが落ちなかったのは、(マッサは他車との)バトルはほとんどなかったせいだよね。そういう意味では、アロンソがもし生き残ってたとしても、いい闘いはできたね。
可夢偉:
全然(十分に)闘えたと思います。そんな、フェラーリが、バーンと速いわけじゃなかったし。まあ、それが無くても、きびしいレースだったと思いますけどね、どっちにしろ。でも、スタートで、”二番”(ポジション二つ)に上がってたのは間違いない(大きい)。

—-そうですね。ありがとうございました。

【STINGER/Hiroaki Iemura】
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