小林可夢偉 レース後・会見【インドGP(日)】
「決勝では、直線のスピードがあまりにも遅かった」
◆同じエンジンのはずなのに、どうしてフェラーリは?
—-先ほど、海外のメディアにも答えていましたけど、もう少し上を狙いたかったが、ストレート・スピードがいまひとつで?
可夢偉:そうですね。
—-“直線番長の”のトロロッソに比べて、何だ、あのストレートの遅さは、という感じでしたが?
可夢偉:教えてほしいです、何でなのか、わからん。同じエンジンのはずなのに(笑)。
—-あれで前に行けていれば、レース展開も変わったと思うが?
可夢偉:全然、違うでしょうね。
—-レース・ペースは良かったからね!マルドナドと絡んだときにフロントウイングを壊して、ダウンフォースを失って、タイヤも、ボロボロになって?
可夢偉:あれだけです。
—-DRS(の使用可能範囲)にも付けないくらいに、直線は?
可夢偉:DRS、使ってるんですけどねえ。全然、話にならない。
—-DRSを使っても追いついて行かない?
可夢偉:うん。
—-このあとで言うと、アブダビも、ちょっとストレートが長いし?
可夢偉:まあね。
—-でも、週末の全体としては?
可夢偉:まぁ、予選がうまく行ってたら、全然違ったと思うんですけどね。残念ながら、そこだけが・・・。
—-クルマは、まあまあ良かった?
可夢偉:そんなに良くはないですけど。
—-そこが問題ですね、次は。
可夢偉:まあまあ。今回は、クルマが、全体的にあんまりキマってなかった。
—-次のタイヤも、今回と同じように?
可夢偉:ソフト/ミディアム。だから、大丈夫でしょう、まだ。
◆ファンの声には、きちんとしたカタチで応えたい
—-体調の方は?
可夢偉:悪くないですよ。
—-食べるものが食べられないとか、そういう精神的なことは?
可夢偉:全然!(なかったので)チームが作ってくれる食事は、いつもと一緒だから。緑(フレッシュな野菜)がないくらいで。
—-でも、これで、食べたいものが食べられるように?
可夢偉:来週、また、アブダビですよ。ダメでしょう。
—-しょうがないですね。でも、残り3戦、まだメルセデスを追いかけられる?
可夢偉:全然、大丈夫です。
—-けっこうファンの人たちから、もっと支援したいといった声もありますが?
可夢偉:もうちょっと、待ってください。いろいろ、やってるんです、いま。大変なんですよ。ぼくが十人いたら、嬉しいですけど。それ、一気にできるけど、十人いないから。一人では、ちょっと、シンドすぎます。
—-そういう声があるっていうのは、嬉しい?
可夢偉:それはわかってるんですけど。ちゃんと、期待に応えられるように、いろいろやってるんですけど。
—-人さまのお金をもらうと、税金野こともあるし。
可夢偉:その辺の準備もしないといけないんで。そういうのを、みんな、そうやって言うのは簡単なんですけど、いざお金が集まったあとの問題というのがあるから。ボクの名前でやらないとあかんというのは分かっているので、そこをちゃんと理解しないとできない、ですからね。
—-でも、過去の日本人ドライバーで、ファンがそこまでコミットしてくるというのは、初めてだと思うんですね。
可夢偉:過去は、あんまり気にしてない。過去にはこだわらず、未来にこだわりましょう。
—-それだけ考えてくれる人がいるというのは嬉しいことですよね。
可夢偉:期待してくださるというのは、ほんと、嬉しいですよ。だからこそ、ちゃんと期待に応えられるように、あとでヘンなことにならないように(笑)やらないといけないので。
—-なるほど。
可夢偉:ちゃんと”信頼”というものも考えて期待に答えねば、ですから。もうちょっと待っていただければ、ちゃんと形にはできます。
—- そうやって、乗り越えられたら、ほんと、強くなって、帰ってこられる・・・。
可夢偉:はい、オッケーです。お疲れです!
【STINGER/Hiroaki Iemura】