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タイヤの”持ち”を確認したい。

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フリー走行開始から35分。確認のためのインスタレーション・ラップを終えて、ピットガレージで最終セットを決めていたマシンの中から、トロロッソの2台がコースインした。

まず、今日の最大の見どころであり、各チームが最も気になっているのは、タイヤの性能だ。低い気温のテストでは、ピレリのいう”本来パフォーマンス”が試せず、性能ダウンが著しかった。マクラーレンに移籍したS.ペレスは、”タイヤ交換が7〜10回必要だ”とまで言っていた。

しかし、ピレリのポール・ヘンベリー・モータースポーツ統括責任者は、”開幕戦になれば気温が上がって、耐久性も問題ない”、と言い切っていた。

一方で、フェラーリの浜島裕英エンジニアは、ブリヂストン・タイヤでの14年の経験から、その意見に”どうでしょう”とコメントした。”ペレスのコメントは大げさにしても、タイヤの消耗が激しいのは間違いないですから”。

それはそれで全チーム同じタイヤが供給されるのでコンディションはイコール。しかし問題は、”どれだけ持つのかの確認”ができていないことだと言う。浜島エンジニアは、”例えば、ラップタイムを1秒落とせば、タイヤ交換を1回減らせるかもしれない”と言った。場合によっては、ゆっくり走る方が先にゴールする、ということもあり得るのだ。しかし、どれだけゆっくり走ればタイヤが持つのか、実は、そこがどのチームも試せていない。

そして、今回の供給タイヤは、ミディアムとスーパーソフトだが、サイドウォールに赤い文字がペイントされたスーパーソフトは、誰も履いたことがないコンパウンド(*)なのだ。
*バルセロナテストで、数周は走行している。

さらに問題はある。明日と明後日の空模様だ。予選が行なわれる土曜日は雨、決勝の日曜日も、シャワーが来るという。さていったい、2013ピレリ・タイヤの特製は、いつになったらつかめるのか。神のみぞ知る。

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