ピレリ、「今もF1に留まりたいと思っている」

「この機会を活かして状況をよい方へ進めたい」とヘンベリー。
ピレリのモータースポーツ・ディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、来年も契約を延長するには難しい状況であるものの、ピレリとしては、F1に残る道を探していると語った。
これは、イギリスでF1を全戦生中継しているスカイスポーツのインタビューで語ったもの。
ピレリは、よりエキサイティングなレース展開を望むFIA(国際自動車連盟)の要請にしたがって、デグラデーション(性能劣化)の高いタイヤを供給しているが、タイヤをもたせづらいという事実のみが、一部のチームやメディアから批判の対象にされてしまっている。このような状況で、来年の契約に向けた社内の上層部の考えを訊かれたヘンベリーは、社内の意向を次のように説明した。
「彼ら(ピレリ上層部)はいくつかのコメントに不満を持っている。その多くが不当なものだ。ここから状況がどのように変化するかを見て、物事がどう改善していくかがわかるはずだ。だが、われわれはF1に中期的にF1に留まるためにF1に参入し、今も中期的に留まりたいと思っている」。
「狂気の沙汰だ、もうやめる、というのは簡単だ。だが、われわれは解決策を提供することをよしとする企業であり、このスポーツをよりよくするために、この機会を活かして状況をよい方へ進めたい」。
ピレリが2014年もF1に残るかどうかは、9月1日(日)までに決定しなければならない。その前に、今月20日(木)、メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームと5月におこなったタイヤ・テストの合法性を問う裁判がおこなわれる。
Photo by Pirelli & C. S.p.A. – Pirelli Tyre S.p.A




