メルセデスの裁定発表は21日に
本日中に処分が発表されることに。
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームとピレリがおこなったタイヤ・テストの合法性を問う裁判が20日(木)、FIA(国際自動車連盟)の本部があるパリでおこなわれ、メルセデスへの裁定が下される日程が21日(金)に決定した。
メルセデスは、ピレリと共に5月15日(水)〜17日(金)までの3日間、スペインのカタルーニャ・サーキットで現行マシンを使用して2014年型のタイヤをテストし、これがシーズン中に現行マシンを使用したテストを禁止するというレギュレーション違反に該当する可能性があったため、今回の裁判がおこなわれた。
裁判へは、メルセデスからはチーム代表を務めるロス・ブロウン、ピレリからは、ピレリのモータースポーツ・ディレクターを務めるポール・ヘンベリーが出席した。FIAは、メルセデスに現行マシンを使用したテストを許可しておらず、メルセデスとピレリがテストをおこなったテストは、いかなる詐欺的な行為、または競争におけるいかなる利益、モータースポーツの利益を損なう行為はすべて違反とする、国際スポーティング・コードの151c条に抵触すると主張。
これに対してメルセデスは、テストに参加したニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンが通常と違うヘルメットを使用してテストに臨んだことで、誤解を招いてしまったことは謝罪したものの、これまで主張してきたように、テストはチームではなく、ピレリ主導のもと、FIAに確認を取った上で許可が下りたためにテストをおこなったと反論。一方、ピレリは、チャンピオンシップにタイヤを供給しているサードパーティであり、FIAの管轄外であると主張した。
また、このテストがレギュレーション違反に当たるとして抗議をしたチームの一つ、インフィニティ・レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表もこの裁判に出席した。
メルセデスは状況から、処分は最小限のものしか受け入れられないと述べ、ほかのチームへの埋め合わせをするならば、今年の若手テスト参加を辞退することが妥当だろうと述べた。
Photo by Jiří Křenek