◆アウディ、鉄壁のルマン12勝目!!
アウディのクリステンセン、マクニッシュ、デュバルの優勝トリオを中央に、左が2位のトヨタ、右もアウディの表彰台。
photo by TOYOTA
今年で90回目を迎えたルマン24時間レースが、フランスのルマン市で行なわれ、アウディが、昨年に続いてe-tron quatroで優勝記録を12に伸ばした。
レースは、度重なる雨による不安定なコンディションで、セフティカーが11回/合計5時間余り出動する厳しい闘いとなったが、ルマン9度目のウィナーとなったトム・クリステンセン、3度目の美酒のアラン・マクニッシュ、初優勝のロイック・デュバルのトリオが、アウディに、最近14年間のルマンでの12勝目を贈った。
2位には、アンソニー・デビッドソン/ステファン・サラザン/セバスチャン・ブエミのトヨタTS030Hybridが1周遅れで入った。もう1台の、アレックス・ブルツ/中嶋一貴/ニコラス・ラピエール組のトヨタTS030は、終盤、ラピエールのドライブで3位走行中に、豪雨に足を掬われてクラッシュしたが、ノーズ部分を破損した状況でピットまで辿り着き、修復して7周遅れながら4位を得た。
フェラーリ458イタリアでLM GTE Proクラスに出場した小林可夢偉は、総合21位/クラス5位で完走した。
元F1/インディカードライバーの中野信治は、クラス上位を狙えるポジションにつけていたが、チームメイトが二度クラッシュして万事休す。井原慶子も、序盤にリタイアを喫した。
また、レース開始10分の時点で、LM GTE Amクラスのアストンマーチンがクラッシュ、優勝のクリステンセンと同じデンマーク出身のアラン・シモンセンが死亡する悲しい事故が起きていたため、例年のようにたくさんのファンが詰めかけた表彰セレモニーは、重苦しいムードの中で行なわれた。
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