関口、マスターズで雄飛!?
印象的なレースを見せた2011年マカオのレース後。非力なエンジンでスーパーなレースだった!!
スーパーGTで本山哲とコンビを組み、REITO MOLA GT-Rを走らせる関口雄飛が、F3の天王山として知られる2大レース”マスターズF3″と”マカオGP”に参加することが決まった。
関口のF3参戦は、2011年以来。最後になっていた2011年の”F3 世界一決定戦”マカオGPでは、表彰台に一歩届かない4位に留まったが、非力なエンジンで、パワー不足が圧倒的に不利となるコース海側のハンディを、山側のワインディング区間と高速からのブレーキング勝負の1コーナーで挽回する素晴らしいレースを見せた。さらに、優勝争いに加わったそのレースは、直前に出場が決まった慌ただしい状況だったことで、強烈なインパクトを残したが、そのパフォーマンスが評価され、2013 年シーズンの日本のレースと日程が重複しない国際F3レース2大会が決まった。
今回のプロジェクトは、2011 年マカオGP の所属チーム「ミュッケ・モータースポーツ」と、2008年インターナショナル・フォーミュラ・マスター・シリーズの所属チーム「ユーロ・ノヴァ」のコラボレーション。関口雄飛は、以下の2レースに参戦する。
◆RTL GP マスターズ・オブF3
2013 年7 月5〜7日 / オランダ・ザントフールト / kfzteile24 ミュッケ・モータースポーツ / ダラーラF312 メルセデス
◆第60 回マカオGP
2013 年11 月14〜17 日 / マカオ・マカオ市街地 / kfzteile24 ミュッケ・モータースポーツ / ダラーラF312 メルセデス
関口雄飛は、「まず、素晴らしいチャンスを与えてくださったkfzteile24 ミュッケ・モータースポーツとチーム代表のペター・ミュッケ氏、今回のプロジェクトに関して取りまとめてくださったユーロ・ノヴァに感謝致します」、とした上で、「実は昨年も、同じようなチャンスを用意してもらっていましたが、マカオGPとJAF-GPの日程が重なり断念せざるを得ませんでした。今年、再び声を掛けていただき出場を決意しました」と、喜びを伝え、以下のようにコメントを続けた。
「今年はSUPER GT で念願のGT500 クラスにステップアップさせていただきましたが、ドライバーとしてはまだ発展途上です。本来であればスーパーフォーミュラ(SF)にも参戦し、速さをさらに鍛え上げる必要がありますが、SF参戦のハードルはとても高くまだ実現できていません。今回の国際F3レース2大会への出場は、経験を積む絶好のチャンス。国際F3レース参戦は、国内レースに参戦するドライバーの物差しになるので、良い結果を残し、日本人でもヨーロッパで十分に戦えるところを見せたいと思います」。
「F3欧州ナンバーワンを決めるレースと、F3世界ナンバーワンを決めるレースの2大会に出場します。相手も舞台も不足はありませんし、マカオGP ではやり残したことがあるとずっと思っていました。”アグレッシブなレース”という期待を裏切らない”僕らしい”走りを披露するつもりですので、精一杯の応援をよろしくお願いします」。
関口雄飛、黒田吉隆、佐藤公哉、そして笹原右京と続く、”井上隆智穂学校”がいよいよ本格始動を開始する。
photo by STINGER
[STINGER]山口正己