佐藤公哉、Auto GP第5大会を振り返る。
週末にF1テストを控える佐藤公哉が、先週、イタリアのムジェロで行なわれたAuto GP第5大会を振り返った。
佐藤公哉は、レースにタイヤを温存ずくために、予選アタックを1回に留めて5番手を奪ったが、レース1でスタートをミスして後退。中断で後続車に追突されてスピンしたところに、さらにアンコントロールのもう1台に横っ腹に突っ込まれ、冷却系統を傷めてリタイア。しかし、13番手からスタートしたレース2は、スタートダッシュを決め、1周目に8番手、4周目には6番手に進出、16周レースの13周目には4番手まで追い上げて4位でゴール。その後トップでチェッカーを受けたドライバーが走路妨害でペナルティを受けため、3位を与えられ、とカンパナと同ポイントながら、シリーズのトップを守って後半戦を迎えることになった。
佐藤公哉のコメント。
「決勝レース1 のスタートは最初の動き出しこそ良かったけれど、クラッチ操作ミスでほぼエンジンストール状態になり、もう一度クラッチを切ってなんとか加速できましたが、大きく順位を落としてしまいました。第1コーナーでは、内側にスペースを残していたつもりでしたが、相手はまったく止まりきれないようなスピードで突っ込んできたので、僕はまったく逃げようもありませんでした。スピンしたところにもう1 台が突っ込んできて、エンジンの冷却系が壊れ終わりでした。当ててきた相手にはひと言言いたいところですが、僕のスタートミスも遠因だと思うので、今後は自分が気をつけるしかないと肝に銘じます」
「決勝レース2 のスタートの出来は普通でしたが、第1 コーナー進入の位置取りがうまくできました。真ん中にポッカリとスペースが空いていたので思いきって飛び込みました。ここで4台抜き、さらに続くS字コーナーでもう1台抜きました。クルマが1列縦隊になってレース展開が膠着するとなかなか抜けないので、その前の混乱している短い間に決着させようと考えていました。レース序盤、もう少し渋滞に捕まってしまうと予想していたので、ピットストップは3、4周目の予定でした。でも、前のクルマのペースが悪くなかったので少しだけ引っ張りました。ピットストップ後の2、3周は、チームの指示もあって目一杯攻めました。それで4番手へ浮上しました。3位といっても上位のペナルティ絡みで表彰台には立てませんでしたが、気持ちはホッとしています。これでひと段落ついたので、次は目前に迫るF1テストに気持ちを切り替えます」
佐藤公哉は、今日からシルバーストン・サーキットで始まっている若手ドライバーテストの最終日の19日に、ザウバーのステアリングを握ることになっている。
[STINGER]