黒田吉隆、Auto GP第5大会で手応え!!
イタリアのムジェロで行なわれたAuto GP第5大会を終えた、ユーロNOVAの黒田吉隆は、ナレイン・カーティケヤンとクリスチャン・クリエンの二人の元F1ドライバーが参戦したレースを振り返た。
黒田吉隆は、予選に新品タイヤをすべて投入する作戦だったが、2セット目のタイヤにバイブレーションを感じてアタックできず、予選13番手からレース1をスタート。さらに前方でフライングを犯したドライバーの動きでスタートのタイミングを逸しつつも、上位に進出、選手権の上位者に混じって6位争いを展開、元F1ドライバーのC.クリエンの追撃を押さえ込んで8番手でゴールした。
その後、上位の1台のペナルティで7位となった黒田は、リバースグリッドのレース2を2番手グリッドのフロントローからスタート。ダッシュを決めてトップで第一コーナーに進入したが、新品タイヤを使い切っていたため後退し、8番手でゴールした。
黒田吉隆のコメント
「決勝レース1 ではスタート5秒前のシグナルで斜め前のドライバーが発進した動きに反応してしまい、慌ててブレーキを踏んだ瞬間にスタートになって出遅れてしまいました。第1コーナーでチームメイトがスピンして、どちらにクルマが動きそうか一瞬のうちに判断し、アウト側へ避けて難を逃れました。4周終了時点の予定のピットストップのスムーズな作業で順位をひとつ上げました。6番手を争っていたときは体力的に厳しかったのですが、一時的とはいえギレッリを抜き、クリエンを抑え切り、さらに最終的には7位となり、充実した内容でした」
「決勝レース2のスタートは良かったと思います。ポールシッターのクリエンがミスしたように見えたので、第1コーナー進入で首位に立てると思いました。後ろからものすごい勢いで突っ込んできたライバルをなんとか押さえ込みましたが、自分のラインが膨らんで、続くコーナーで2番手に落ちました。しかし、その後は、中古タイヤが早々にグリップを失って、抵抗も難しい状態でした。2レース連続入賞とはいえ、決勝レース2は2番グリッドスタートだったことを考えるとやはり悔しいです。それでもタイヤを替えてからは、ラップタイムがドンと上がってトップとの差も縮まって手応えを感じました。シーズン序盤は、不運もあって歯車が噛み合わないレースが続きましたが、第4大会のシルバーストンを無難な結果で終え、今回のムジェロでも要所要所で良い部分を出せたので、次のニュルブルクリンクには前向きな気持ちで臨めます」
Auto GP第6大会は、8月17-18日に、ドイツのニュルブルクリンクで行なわれる。
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