STINGER レーシングナビ 7月29日号
SGT第4戦 予選、決勝/鈴鹿8耐 予選、決勝/トヨタWEC参戦計画を発表
【 レース 】
◆[スーパーGT] 第4戦予選、GT-Rの本山 / 関口組がポールポジションを獲得◆
REITO MOLA GT-R 開幕戦の岡山での様子
7月28日(土)、宮城県のスポーツランドSUGOで、スーパーGT第4戦「SUGO GT300kmレース」の予選が開催された。
予選は小雨と霧に見舞われたが、予選開始時には霧も薄くなり、まずまずのコンディションになった。
ノックアウト方式の予選では、REITO MOLA GT-Rの関口雄飛が快走し、予選Q1をトップで通過。
そして、本山哲が交代してQ2をアタックし、1分14秒660を記録。7年間破られなかった1分14秒784のコースレコードを破る驚異的なタイムだった。
この後に雨が降り出し、各チームはアタックを諦めてQ2が終了。本山が4年ぶりにポール・ポジションを獲得した。
2番手はDENSO KOBELCO SC430、脇阪寿一 / 石浦宏明が入り、3番手はウイダー モデューロ HSV-010、山本尚貴 / フレデリック・マコヴィッキィが入った。
GT300クラスは、SUBARU BRZ R&D SPORTの佐々木孝太がコースレコードとなる1分20秒341で、ポール・ポジションを獲得した。
第4戦SUGO 予選リザルト
GT500 | |||
順位 | マシン | ドライバー | タイム |
1 | REITO MOLA GT-R | 本山 / 関口 | 1:14.660 |
2 | DENSO KOBELCO SC430 | 脇阪 / 石浦 | 1:14.932 |
3 | ウイダー モデューロ HSV-010 | 山本 / マコヴィッキィ | 1:14.944 |
出場マシン:15台
GT300 | |||
順位 | マシン | ドライバー | タイム |
1 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 山野 / 佐々木 | 1:20.341 |
2 | ARTA CR-Z GT | 高木 / 小林 | 1:20.350 |
3 | MUGEN CR-Z GT | 武藤 / 中山 | 1:20.524 |
出場マシン:24台
Photo by 日産自動車株式会社
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆[スーパーGT] 第4戦決勝、ARTAが両クラスで優勝を飾る◆
スーパーGT第4戦、「SUGO GT300kmレース」の決勝が7月28日(日)、スポーツランドSUGOで開催された。
レースは快晴に見舞われ、夏の日差しが降り注ぐ中スタート。ポール・ポジションのREITO MOLA GT-R(MOLA)、関口雄飛がレースをリード。
しかし、終盤になって雨が降り出し、ここから波乱の展開となった。
本山哲がドライブしていたMOLAのGT-Rは、ZENT CERUMO SC430、立川祐路とのバトルでコースアウト。優勝争いから脱落してしまう。
さらに立川と、DENSO KOBELCO SC430の脇坂寿一が激しいバトルを展開するも、2台ともGT300マシンをパスする際に接触、この余波を受けてウイダー モデューロ HSV-010のフレデリック・マコウィッキとRAYBRIG HSV010の小暮卓史も接触。一気に4台が優勝争いから脱落することになった。
ここでARTA HSV-010の松浦孝亮と、Keeper TOM’S SC430の伊藤大輔が激しい首位争いを展開。雨による路面変化を読んだ松浦が伊藤をパスして首位に立つと、そのまま逃げ切り優勝を飾った。
伊藤は惜しくも2位でフィニッシュし、3位はMOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝 / ロニー・クインタレッリ)が獲得した。
さらに、GT300クラスではARTA CR-Z GT(高木真一 / 小林崇志組)が連勝を果たし、ARTAがGT500、GT300の両クラスを制して菅生を完勝した。
次戦、第5戦は8月17日(土)、18日(日)に鈴鹿サーキットで伝統となった「ポッカサッポロ1000kmレース」を開催する。
第4戦SUGO 決勝リザルト
GT500 | |||
順位 | マシン | ドライバー | タイム/差 |
1 | ARTA HSV-010 Honda | ファーマン / 松浦 | 1:51:41.342 |
2 | KeePer TOM’S SC430 | 伊藤 / カルダレッリ | +2.534 |
3 | MOTUL AUTECH GT-R | 柳田 / クインタレッリ | +5.536 |
出場マシン:15台
GT300 | |||
順位 | マシン | ドライバー | タイム/差 |
1 | ARTA CR-Z GT | 高木 / 小林 | 1:51:41.527 |
2 | MUGEN CR-Z GT | 武藤 / 中山 | +8.958 |
3 | ENDLESS TAISAN PORSCHE | 峰尾 / 横溝 | +1:08.380 |
出場マシン:15台
Photo by Honda Motor Co., Ltd.
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆鈴鹿8耐 予選、MONSTER ENERGY YAMAHAがトップタイムをマーク◆
7月26日(金)、三重県の鈴鹿サーキットで伝統の「世界耐久選手権シリーズ第2戦 “コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第36回大会(鈴鹿8耐)」の公式予選が開催された。
予選は、第1ライダー、第2ライダー、第3ライダーによる各30分間の予選が、各2回ずつ行われた。
予選ではMONSTER ENERGY YAMAHA-YARTの第1ライダー中須賀克行がトップタイムをマークし予選1番手を獲得。2番手はシムラスズキ レーシングチームが入り、3番手はF.C.C. TSR Hondaが獲得。
また Honda Team Asiaから参戦していた玉田誠が予選中に転倒。玉田はすぐにメディカル・センターに運ばれた。玉田は左肩甲骨と左足首の骨折などで鈴鹿市内の病院に運ばれ、鈴鹿8耐を欠場することになってしまった。
鈴鹿8耐 公式予選リザルト
順位 | チーム | ライダー | タイム |
1 | MONSTER ENERGY YAMAHA | 中須賀 / パークス / ウォーターズ | 2:07.629 |
2 | ヨシムラスズキ | 津田 / 青木 / ブルックス | 2:07.688 |
3 | F.C.C. TSR Honda | レイ / 清成 | 2:07.857 |
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆鈴鹿8耐 タイムトライアルが中止、計時予選で中須賀克行がポール獲得◆
7月27日(土)、鈴鹿8耐のTOP10タイムトライアルが開催された。
前日の公式予選の上位10台が参加できるもので、各チーム2人が1周のアタックに挑み、このタイムで決勝グリッドが決定する。
しかし、トライアルの直前に鈴鹿上空に雨雲が発生し、緊急ミーティングの末、15時30分に予定されていたタイムトライアルは中止となった。
そして急遽、16時から計時方式での予選が行われ、前日と同じくMONSTER ENERGY YAMAHA-YART、中須賀克行が快走。トップタイムとなる2分6秒817をマーク。したこのタイムは破られることはなく、MONSTER ENERGY YAMAHA-YARTがポール・ポジションから決勝に臨むことになった。
2番手には僅差のタイムをマークしたヨシムラスズキ レーシングチームが獲得、3番手はMuSASHi RT ハルク・プロが獲得した。
鈴鹿8耐 計時予選リザルト
順位 | チーム | ライダー | タイム |
1 | MONSTER ENERGY YAMAHA | 中須賀 / パークス / ウォーターズ | 2:06.817 |
2 | ヨシムラスズキ | 津田 / 青木 / ブルックス | 2:06.960 |
3 | MuSASHi RT ハルク・プロ | 高橋 / ハスラム / ファンデルマーク | 2:07.260 |
Photo by Honda Motor Co., Ltd.
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆鈴鹿8耐 決勝、MuSASHi RT ハルク・プロが独走優勝◆
7月28日(日)、午前11時30分、伝統のル・マン式で鈴鹿8耐の決勝がスタートした。
レースは序盤、ヨシムラスズキ レーシングチームの津田拓也が首位に立ち、各チームがこれに続いた。ここからMuSASHi RT ハルク・プロの高橋巧がペースをあげていき、3位に浮上。さらに10周目に2位に浮上し、トップの津田をとらえてパス、一気に首位に立つとさらにペースをあげて後続を引き離しにかかった。
その後、高橋はトップをキープしたままレオン・ハスラムに交代、トップチームも第2ライダーへと交代し、長丁場のレースに臨んだ。ここではハスラムとF.C.C. TSR Hondaのジョナサン・レイによるホンダ同士の接戦が繰り広げられ、レイがファステスト・ラップを記録する走りで、ハスラムから首位を奪取した。
さらに、ライダー交代でレイから清成龍一に交代し、清成も快走を見せるが58周目にデグナーカーブで転倒。マシンに大きなダメージを追ってしまい、優勝争いから脱落、しばらく修復を試みたがリタイヤとなってしまった。
その後、長丁場のレースはMuSASHi RT ハルク・プロが順調に周回を重ね、トップを確固たるものにしていく。途中で高橋がコースアウトするも、すぐに復帰して安定した走りを披露した。
しかし、レースが6時間を経過したところで雨が降り出し、午後7時すぎには大粒の雨となったが、高橋はピットインはせずにレースを続行。そのあとさらに条件が変わって雨足は弱まりだし、高橋は抑えていたペースをあげて再び快走。
高橋は小雨となった中を悠然と走り続け、8時間で214周を走りきり、今大会はMuSASHi RT ハルク・プロが優勝。2位にヨシムラスズキ レーシングチームが獲得。3位はTeam KAGAYAMAが獲得した。
鈴鹿8耐 決勝リザルト
順位 | チーム | ライダー | 周回 |
1 | MuSASHi RT ハルク・プロ | 高橋 / ハスラム / ファンデルマーク | 214 |
2 | ヨシムラスズキ | 津田 / 青木 / ブルックス | 214 |
3 | Team Kagayama | 加賀山 / シュワンツ / 芳賀 | 213 |
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆トヨタ 2013年WEC後半戦の活動計画を発表◆
トヨタ・レーシングは7月26日(金)、FIA世界耐久選手権(WEC)の後半戦について、参戦計画を発表した。
トヨタ・レーシングは今後、2013年シーズン参戦活動と、2014年新型車両開発を同時に進行する。
このため、現在ポイントで先行するTS030 HYBRID 8号車、ステファン・サラザン、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミの3人は、第4戦サンパウロ6時間レース、第5戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間レース参戦する。
なお、7号車の中嶋一貴、ニコラス・ラピエール、アレックス・ブルツの3人は、新型車両の開発テストとシミュレーションに専念する。
第5戦以降の参戦体制については詳細が未定のため、今後改めて発表される。
Photo by TOYOTA MOTORSPORTS
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆Red Bull Kart Fight 東関東予選を8月4日に開催◆
レッドブルは、アマチュアの世界最速カートレーサーを決める世界大会、Red Bull Kart Fightを今年も開催する。
世界大会に出場する日本代表1名を決めるため、地方予選を7月から9月の間に全国6会場で行い、東関東予選を8月4日(日)に、千葉県の新東京サーキットで開催する。
Red Bull Kart Fightは、アマチュア世界No.1カートレーサーを決めるイベントで、昨年はジュニア部門の澤田真治が、日本代表の座を手にし、世界大会でも優勝を果たして世界一に輝いた。
今回から関東予選を東西の2つに分けて実施し、東関東予選からは、ジュニア部門(13歳以上、17歳以下)の上位1名と、シニア部門(18歳以上)の上位3名が、10月に開催予定のRed Bull kart Fight Japan Finalに進出する。
[STINGER]