琢磨、ポールを活かせず!!

佐藤琢磨のポールポジションでレースが期待されたインディカー第17戦のヒューストン・グランプリ。レースは、ダブルヘッダーとなるレース1が土曜日になわれた。
琢磨は、スタンディングスタートを決めてトップでレースを始めたが、クラッシュしたマシンのデブリ(破片)を踏んでタイヤをカット、やむなくピットインして後退。さらに終盤、5番手までリカバーしたところで、シケインで押し出されるかっこうでコースを外れ、タイヤバリアに接触してサスペンション不調に陥り、最終ラップにピットに入ってレースを終えた。
琢磨はレース後、バリアに接触して傷めた左手首をアイシングし、左手の甲は、マメがつぶれて皮が大きく剥けていた。
合計7回ものフルコースコーションとなる大荒れの展開となったレースで、ポイントリーダーのエリオ・カストロネベスが下位に低迷、途中、ギヤボックスを交換するという耐久レースのような光景も見せた。
カストロネベスと対照的だったのが、スコット・ディクソン。ウィル・パワーとのバトルを完全にコントロールして、タイトル争いに大きく前進した。
2位には、女性ドライバーのシモーナ・デ・シルベストロが入り、初の表彰台に大喜び。「とうとうやったわ。とても嬉しい。明日はもっといいレースをするわ」と豪語した。
ダブルヘッダーの2レース目は、予選から仕切り直しとなる。
photo by HONDA
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