[INDY] 決勝結果 第18戦ヒューストン レース2
◆[INDY] 第18戦予選、雨の影響により公式予選が中止に◆
10月6日(日)、第17戦に続いてダブル・ヘッダーで開催されたインディカー・シリーズ第18戦の予選が、直前に降り始めた雨により中止となった。
コース上に多くの水たまりができたため危険と判断。審議の末に午前9時20分に中止が発表された。
決勝レースのスターティンググリッドは、本来は前戦までの各エントラントが獲得したポイントによって決定するが、ダブルヘッダー開催の場合は、公式戦2レースで構成されているものの、一つのイベントとしてとらえるため、第16戦ボルティモア終了時点で獲得していたポイントに則して順位が決定する。
これにより、ポール・ポジションはエリオ・カストロネベス、2番手はスコット・ディクソン、3番手はシモン・パジェノー。佐藤琢磨は15番手からスタートすることとなった。
さらに決勝のスタート方式についても発表があり、ターン1付近のコース外側レーンの路面におうとつが多く、2列に並んで加速しながらのローリングスタートは危険と判断されたため、スタンディング方式が採用されることになった。
Photo by Chris Owens
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◆[INDY] 第18戦決勝、W・パワーが優勝、琢磨は最終ラップで大クラッシュ◆
10月6日(日)、ダブルヘッダーであるヒューストンの2レース目である第18戦の決勝レースが開催された。午前中は雨により予選が中止となったが、決勝は快晴に見舞われた。
レースは序盤にスコット・ディクソンがトップを快走。その後、ウィル・パワーがディクソンに追いつき、これをパス。2台による優勝争いが展開したが、軍配はパワーにあがり、第18戦を制した。
2位はディクソンが獲得し、3位はジェームズ・ヒンチクリフが獲得した。
佐藤琢磨は15番手スタートだったが、グリッドでエンジン・ストールが発生し、最後尾の23番手からのスタートとなった。
不運に見舞われた琢磨だったが、いざレースがスタートすると快走をみせて一気に順位をあげていき、終盤には7番手にまで順位を上げた。
しかし、最終ラップのターン5でマシンのリアが滑ったところへ後続のダリオ・フランキッティが接触してクラッシュ。さらにE.J.ヴィソが2台を避けきれずに追突し、3台がからむ大クラッシュとなった。
琢磨とヴィソは無事に自力でマシンが脱出したが、フランキッティは動くことができずマシンから救助された。
フランキッティは病院に搬送され、脳震盪と右足首、背骨の骨折と診断されたが、意識ははっきりしており、命に別状はない模様。
またフランキッティのマシンによりフェンスなどの一部が破壊され、観客席に飛び込んでしまった。当初は怪我人はいないと発表されていたが、その後の調査で数名の観客が負傷したと発表された。
次戦はついに今季最終戦となり、第19戦が10月18日(金)、19日(土)にフォンタナで開催される。
第18戦 ヒューストン 決勝リザルト
順位 | ドライバー | チーム / エンジン | タイム/差 |
1 | ウィル・パワー | Team Penske / シボレー | 1:52:28.9525 |
2 | スコット・ディクソン | Chip Ganassi Racing / ホンダ | +0.8286 |
3 | ジェームズ・ヒンチクリフ | Andretti Autosport / シボレー | +4.3629 |
5 | セバスチャン・ブルデー | Dragon Racing / シボレー | +8.0120 |
14 | 佐藤琢磨 | A.J.Foyt Racing / ホンダ | DNF |
出場ドライバー:24人
Photo by Chris Owens
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