佐藤公哉、GP2初テスト!!
エンジニアとミーティング中の佐藤公哉。
昨年、AUTO -GPの鋭いレースでタイトル争いを展開し、惜しくもシリーズ2位となった佐藤公哉が、今年はGP2にステップアップ。その初テストが、F1のアブダビGPの舞台でもあるアラブ⾸⻑国連邦のヤス・マリーナ・サーキットで行なわれる。
ヤス・マリーナ・サーキットは、F1GP最終戦のサポートレースとして、GP2の最終戦も組み込まれており、最初とはいえ、重要な意味を持つテストになる。
GP2の合同テスト第一回は、 年3 月11 日(⽕)から13 日(木)。佐藤公哉(24歳)は、元F1ドライバーのエイドリアン・カンポス率いるカンポス・レーシング(Campos Racing)からシリーズ全戦に参戦する。
テストを前に、公哉は、「ヤス・マリーナ・サーキットもGP2 マシンも、そしてチームとの共同作業も、すべて今回が初めての経験ですが、ヨーロッパを舞台に戦ってきて環境の変化に慣れているので、あまり苦には思っていませんし、これまでの経験を基にうまく適応できると考えています」。と、含みのある言葉で伝え、「あえて口にする必要もないと思いますが、自分の胸の内で設定している目の前のハードルをクリアできればと考えています」と、新たな舞台に挑む胸のうちを、ふてぶてしさを感じさせる言葉でコメント。「GP2 シリーズ参戦にあたってのプレッシャーは、自分でも不思議なほど感じていません。いまはF1 世界選手権への参戦を目指すライバルたちとの戦いが楽しみで仕方ありませんし、今回の結果が良くても悪くてもそれに一喜一憂するつもりはありません。4 月の開幕戦バーレーン大会に向けて、アブダビとバーレンの合計2 回、6日間の事前テストを有意義なものとしたいと思います」と続けた。
今年のGP2には、佐藤公哉の他に、ホンダのバックアップを受ける伊沢拓也も参戦が決まっており、二人が本場ヨーロッパの中で、どう闘うかが注目を集めている。
[STINGER]山口正己