インフィニティ・レッドブル・レーシング【マレーシアGP プレビュー】
◆セバスチャン・フェッテル
「マシンに関してやることがたくさんあるけど、オーストラリアでの僕らのぺースが期待以上のものだったことは励みになるよ。上手くいけば、それを元にこれからの2レースでシッカリとポイントをゲットできるかもしれないね。次戦は僕の好きな街のクアラルンプールだ。繁華街はひっそりとしてると思えることもあるけど、街角を曲がってストリートに飛び込めば、急に夜市が始まったりするよ。時間があるときはいつも、そこに繰り出してどんなものがあるのか見に行ってるんだ」。
「トラックでオーバーテイクできるポイントは、1コーナーと最終コーナー手前の2箇所で、どっちもロング・ストレートのあとに位置してる。僕のお気に入りのコーナーは5と6だね。チャレンジングなサーキットだし、熱帯の暑さにも対処しないといけない。湿度90%にもなる中を走らないといけないし、午後に大きな雷雨になることも珍しくないよ」。
「そこから次に、冬のテストで使ったバーレーンに向かうことになる。(テストで使ったことで、ほかのサーキットよりも)よく知ってるサーキットだし、暑いマレーシアのあとだから、乾いた暑さはうれしいね。サーキットは砂漠の真ん中にあるから、砂が風に飛ばされてレーシング・ラインを覆っちゃうこともあるよ。サーキットは高速、中速、低速のナイスな組み合わせだし、なかなかテクニカルだね。それから、(イスラム圏では飲酒が禁止されているため、)シャンパンの代わりに使われるローズウォーター(ノンアルコールのソフトドリンク)も好きなんだ」。
◆ダニエル・リカルド
「メルボルンの(2位剥奪という)最終的な結果でも、レースと週末全体での僕自身のパフォーマンスに対する感触はすごくよかったよ。18ポイントをゲットできてれば間違いなくよかったけど、ポディウムに立てたことに満足してるし、あれはすばらしい気分だったんだ。僕はそこでいい仕事をしたことも、それを次のマレーシアでもやれることもわかってる」。
「マレーシアで一つ注意しておかないといけないことは、その暑さだよ。僕は16歳の時にフォーミュラBMWの4日間のテストで初めてそこを走ったんだけど、あの暑さへの準備はできてなかったね。コクピットでの暑さを経験するまでは、誰が何を言おうと、その状況をちゃんと把握できないだろうね。1日に6リットルも水分を摂ったし、今でも慣れてないよ。毎年行ってるから備えられるようにはなってるけど、それでもフィジカル的に最高レベルにタフなレースの一つだよ。もしもちゃんと準備できてないと、レースの残り20周あたりで難しい状態になって、フィジカル的にタフだから、レース終盤では集中力に影響が出てくるんだ。だから、鍛えて鍛えてきたえ抜かないとね!」
「(マレーシアとその次の)バーレーンは連戦だね。そこで2週間のプレシーズン・テストをやったことがレースにどう影響を与えるかについては、確証が持ててないんだ。みんなそこでセットアップを合わせるチャンスが少しあったから、接戦になりそうだよ。サーキットは流れがすばらしいわけじゃないから、僕のお気に入りってわけじゃないけど、いくつかテクニカルなコーナーがあって、そこでドライバーとマシンの能力を試すことになる。RB10のコンペティティブさはドライでもウェットでも僕らを驚かせてくれたし、これからの2戦でどうなるか見てみよう」。
【翻訳:STINGER】
顔写真提供:Infiniti Red Bull Racing / Getty Images