サハラ・フォース・インディア・フォーミュラ ワン・チーム【マレーシアGP プレビュー】
【マレーシアGP プレビュー】
◆ニコ・フルケンベルグ
Q.ニコ、メルボルンを振り返ってみて、期待通りにことが運びましたか?
ニコ・フルケンベルグ(以下、フルケンベルグ):レースには柔軟な姿勢で臨んだし、実際はすんなり進んだよ。ほとんど、大きなサプライズもない去年の普通のレースみたいな感じだったよ。余計に走ったパレード・ラップ(フォーメーション・ラップ)や早い段階のセーフティ・カーにも助けられたから燃料の使い方に関しても懸念材料はないし、どのセッションも一貫性を持って走ることができたから、そこは大きかったね。
Q.レース・ウィークエンドを経験した今、マシンの走らせ方をどう探りましたか?
フルケンベルグ:そこも去年とそれほど変わらないよ。レギュレーションが変わったし、2013年と比べてダウンフォースが少なく感じるから、少し遅くなってる。オーバーテイクはかなり難しい感じで、マシンを追っている状態だとかなり苦労するよ。たとえば、(開幕戦で順位を争った)フェルナンド(・アロンソ)は前にいたけど、彼に対してまったく仕掛けることができなかったんだ。
Q.オーストラリアでは、タイヤに関しては何が最大のファクターだったでしょうか?
フルケンベルグ:週末中にはずっとなかったんだけど、レースで左フロントにグレイニング(ささくれ磨耗)の問題が出たんだ。あれは涼しいコンディションになったせいだと思うんだけど、ソフト・タイヤを履いた最初の2スティントのパフォーマンスにかなり影響したよ。ミディアムではかなりよかったけどね。
Q.メルボルンでの経験に基づいて、今年のチャンピオンシップに私たちはどんな期待をもてますか?
フルケンベルグ:今年は大きく状況が変わって、チーム間のポジションが変化したこともわかってる。現時点ではいくつかのチームが(信頼性などの)問題を解決する必要があるし、彼らは今後、手強い相手になるはずだよ。僕らを含めてすべてのチームにまだ改善の余地が残されてるし、開発のスピードはかなり早くなるだろうね。
Q.今週末のマレーシアへは、私たちはどんな期待をもてますか?
フルケンベルグ:マレーシアは(オーストラリアと)まったく違うタイプのトラックだし、暑くていつもタイヤのデグラデーション(性能劣化)を引き起こすから、タフなチャレンジングになりそうだよ。メルボルンよりも高低速のコーナーのバリエーションがあるし、2本のロング・ストレートがあるから、新しいマシンにとってはいいテストになりそうだよ。
◆セルジオ・ペレス
Q.セルジオ、メルボルンでは1周目にパンクして不運でした。あのとき何があったのでしょう?
セルジオ・ペレス(以下、ペレス):あれは本当に残念だったよ。いいスタートを切って最初の数コーナーはすごく上手くいって(16位から)10位までポジションを上げられたんだ。そしたら(エステバン・)グティエレスが彼のリヤをロックさせて、いきなり飛び出してきてね。ミラーで彼が来るのは見えてたんだけど、僕らはすでにコーナーを曲がっているときだった。彼が僕にヒットすると、そのままマシンに乗ってることしかできなかったよ。僕にできることはほとんどなかったし、パンクしたからピットに向かったよ。
Q.そのあとのレースはどのようになりましたか?
ペレス:セーフティ・カーが助けになって、いくつかポジションを取り返せたよ。だけど、僕のレースの一番の問題だったのは、エイドリアン(・スーティル)のうしろに引っかかってたことで、そこでかなりロスしちゃったよ。マシンにはポイントをゲットできるだけのぺースは間違いなくあると思うけど、うしろから追い上げないといけないときは難しい戦いになるよ。
Q.VJM07の総合的なは速さをどう評価していますか?
ペレス:チームとして正しい方向に進んでると思うし、オーストラリアではポジティブなところもたくさんあったよ。まだ最初のレースだし、ほかのチームもみんな、新しいマシンについてまだたくさん学んでるところだよ。いくつか励みになる兆候もあったし、次のセパンをはじめ、これからの数戦で使えるデータをたくさん集めることができたよ。
Q.今週末のマレーシアへは何に期待をしていますか?
ペレス:マレーシアは僕らにとっていいレースになりそうだよ。そこで僕らに何ができるか見てみよう。メルボルンは僕らにとってもっと難しい一つだったと思うし、路面温度が高くてみんなリヤ・タイヤのデグラデーションが増える状況に僕らは強いからね。オーストラリアでできなかったことをマレーシアで取り返すのを、指折り数えて楽しみにしてる。あのトラックにはいい思い出があるし、これまでの結果を元に、上手くやりたいね。
【翻訳:STINGER】
Photos by Sahara Force India