ケータハム・F1・チーム【マレーシアGP(日)】
レース:ドライで晴れ、気温/路面温度32℃、気温51℃(スタート時)、32℃/ 49℃(28周目)、31℃/ 45℃(56周目)
結果:
小林可夢偉
15周目:1回目のピットストップでオプション・タイヤに変更
31周目:2回目のピットストップでプライム・タイヤに変更
順位:13位
ファステストラップ:1.47.753 (53周目)
マーカス・エリクソン
11周目:1回目のピットストップでオプション・タイヤに変更
26周目:2回目のピットストップでオプション・タイヤに変更
38周目:2回目のピットストップでハード・タイヤに変更
順位:14位
ファステストラップ:1.47.500 (40周目)
◆小林可夢偉(CT05-03)
「僕らの周りの状況を確認しながら、タイヤのデグラデーション(性能劣化)の状態もよかったんで、オプション・タイヤを履いていた最初のスティントは、それにあわせて長めに走る戦略で行きました。15周目にピットに入ることにして、今度はミディアムで出ていったんですけど、第2スティントの最初の周からいい調子で機能してくれました。僕は(マックス・)チルトンの前にいたんですけど、新しいタイヤでかなりいいぺースだったんで、前にいたザウバー2台を追いました。32周目に2回目のピットに入って、最終スティントはプライムで出て行って、フィニッシュまでは長く走らないといけないとわかってましたけど、このまま行けばいい位置でフィニッシュできることもわかって、それが上手く行きました」。
「マレーシアでの13位が僕らを(コンストラクターズ・)ランキング10位に戻してくれましたし、それが僕らに必要な勢いをつけてくれました。まだやることはいっぱい残ってますけど、僕にとっても今日は新しいことがたくさんありました。今日は2種類のタイヤを履いて初めて燃料満タンの状態で走りましたし、明らかにもっとクルマのパフォーマンスを引き出し続けていく必要があります。それができれば前にいる1つか2つのチームたちと戦っていけるはずです。現時点ではそれが現実的なターゲットだと思いますけど、今は、今日やっといい結果が出せたので、それを喜びたいです」。
◆マーカス・エリクソン(CT05-01)
「これ以上ないスタートが切れたよ。マルーシアの2台を交わして、1周目が終わるころには5つポジションを上げて、17位に上がって、可夢偉の背後に迫ってたんだ。リズムをうまくつかめたし、チームメイトと同じくらいのペースを保ってた。だけど、最初のスティントの10周目に入るあたりで、リヤのグリップにいくつか問題を抱えて、少しタイムを失っちゃってね。11周目に最初のピットに入ったけど、ピットストップの最中に問題が発生して、チルトンとベルニュの後ろでコースに戻ったんだ。第2スティントは本当に良かったよ。正直なところ、(キミ・)ライコネンと戦うことができて驚いていたんだ。(ジャン-エリック・)ベルニュや、ライコネンがいくつか動きを見せてきたけど、ポジションを守ることができたし、その後は(マックス・)チルトンについていったんだ。新しいオプション・タイヤに換えるために26周目にピットに入って、マルーシアの前で復帰して、そこからは彼を引き離すことに集中したよ」。
「プライムタイヤを履いた3回目のピットストップを終えても、チルトンの前のポジションを維持できたし、そこからは、ただマシンをゴールに導きたかったよ。パワーを失う最後の数周までは良かったし、マルーシアのギリギリ前でフィニッシュすることができた。チルトンはERSシステムに問題を抱えた僕を捕えるギリギリのところまで来ていたけど、コンマ1秒の差で14位を守って、それがコンストラクターズ10位につながったから、ポジションをキープできて本当にうれしいよ。一つ一つのディテールがこのレベルでの競争になれば、小さなマージンとなって現れるし、小さなアドバンテージが大きな違いを生むことになるんだ」。
【翻訳(エリクソン):Atusi Kitami】