カナダGP、2日目フリー走行3トピックス—-序列に変化の兆し?!
2014F1GP第7戦カナダGPフリー走行3は、ルイス・ハミルトン+メルセデスが例のごとく最速だったが、2番手は、チームメイトのニコ・ロズベルグではなく、同じくメルセデス・エンジンを搭載するウィリアムズのフィリッペ・マッサだった。
マッサ+ウィリアムズは、ハミルトン+メルセデスのコンマ4秒水を開けられているとはいえ、ここまでの展開を考えると、ジワリとメルセデスに近づいたといえそうだ。
タイヤを一社供給するピレリは、半分が公道であり、つまりはコンクリートに囲まれてリスキーなモントリオールのコースを、路面コンディションは不安定で粗く、加速と減速がタイヤに厳しいストレスを与え、F1GPの中でも最も予測不可能なコースとしている。事実、セーティ・カー導入率は50%を越えていることが、リスキーさを証明している。
金曜日と土曜日に行なわれた3回のフリー走行を見ると、今回の注目は、フェラーリとウィリアムズになりそうだ。そして、メルセデスのリードが、”圧倒的”から”充分”くらいに減っていることにも注目しておきたい。
フロントサスを変更して期待されたケータハムの小林可夢偉は、1分20秒まで縮めたが、21番手。チームメイトのマーカス・エリクソンの後塵を排することになった。
勢力図が大きく変わりそうな予感を内包した予選は、現地の13時、日本時間の9日深夜2時にスタートする。