カーペンター、薄氷の勝利!!
エド・カーペンター・レーシングのチームオーナーが得意のオーバルで優勝した。
インディカー・シリーズ第8戦ファイアストン600が、テキサス・モータースピードウェイのナイトレースとして行なわれ、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が2年ぶりの優勝を達成した。
レースは、5周でエンジンが壊れたマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)のリタイヤ時を除き、序盤はクラッシュなどでのイエロー・コーションは無く進んだが、27度というハイバンクのストレスに晒されたドライバーに疲労がたまり、さらにエンジンも高速走行のシワ寄せが出初め、クラッシュによるフルコース・コーションがドラマを生んだ。
なかでも、ポール・ポジションからスタートし、序盤から飛ばしてトップを快走していたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が、終盤にピットロードのスピード違反を犯すどんでん返しで後退。
ゴールまで10周を残す辺りで、16番手からスタートし、ペースが上らず、2周遅れで苦しんでいた佐藤琢磨(A.J.フォイト・エンタープライゼス)のエンジンが火を噴いてフルコース・コーションとなり、残り2周の超スプリント・レースとなった。
ペナルティで順位を落としていたパワーは、セーフティ・カー中にニュータイヤに交換、残り2周のゴール・スプリントに望んだ。リスタート時点で6番手だったパワーは、ニュータイヤのグリップを活かしてごぼう抜き、ファン・パブロ・モントーヤをパスして2位に食い込んだ。もう1周あれば、カーペターに届く勢いだった。
第8戦テキサス 決勝リザルト
順位 | ドライバー | チーム / エンジン | タイム |
1 | エド・カーペンター | ECR / シボレー | 2:01:25.5758 |
2 | ウィル・パワー | Team Penske / シボレー | 2:01:26.1005 |
3 | ファン・パブロ・モントーヤ | Team Penske / シボレー | 2:01:26.1529 |
16 | 佐藤琢磨 | A.J.Foyt Racing / ホンダ | DNF |
18 | セバスチャン・ブルデー | KVSH Racing / シボレー | DNF |
出場ドライバー:22人
次のインディ・カーは、6月28日と29日のヒューストンでのダブルヘッダーの連戦(2日連続開催)となる。
Photo by Indy car / Chris Owens