レッドブル・リンクで明確になった今年のF1!!
登りながらのブレーキング。いきなり1コーナーから難しい。
今年のF1、速いほどタイヘンなことがさらに明確になった。2週間前のカナダGPと、今日の日本時間21時にスタートするオーストリアGPの予選がそれを証明した。
1) 速い→熱処理がタイヘン→壊れる。
2) 速い→コントロールの幅が狭まる→スピン。
・・・・ルイス・ハミルトンは最後のアタックでスピン。その直後を走っていたニコ・ロズベルグは、イエローでアタックを断念せざるをえなかった。マッサ+ウィリアムズもアタックラップでミスしている。
3) オーストリアのレッドブル・リクのレイアウトが難易度が高く、攻めるとミスが出る。これも速いほど傾向強し。
伊達にこんなオーナメントを作ったわけではない? このレースは歴史的なターニングポイントになるはずだ。
今年の車両規則、特にパワープラントのレギュレーションへの対応が、圧倒的だと思っていたメルセデスさえ、完成形ではない、ということだ。
カナダGPの決勝レース中のメルセデスのトラブルが、その傾向を顕在化させ、そしてオーストリアGPの予選では、そうした狭間をうまくすり抜けたウィリアムズがフロントローを奪った。もちろん、それも実力のうち。
超々高度なハイテクの闘いが収束するまでもう少し時間がかかるはず。いまのF1は、本当に面白い。
[STINGER]山口正己
Photo by
MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team(コントロール・ライン)
Infiniti Red Bull Racing / Getty Images(レッドブル・リンク風景)