貫祿も見えたリカルドのトップ3会見
ベルギーGPで3勝目を飾ったダニエル・リカルド。レース後のトップ3インタビューで、アクシデントについて執拗に攻められたロズベルグの憮然としたた表情とは対照的な喜びの表情と、きわどい質問を軽くいなす貫祿も見える。
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<代表質問>
Q.ダニエル、あなたは3度のウィナーになりました。スパでの勝利はどうですか?
ダニエル・リカルド(以下、リカルド):いくつかあるレースの中でスパは際立ったひとつだけど、F1では、どの勝利も格別だよ。ニコはフロントウィングを交換すると思っていたから、ボクたちはできるだけリードを広げようとした。ペースもよかったしね。一貫性をもったペースでタイヤを最後まで保たせることができたから、とっても嬉しいね。
〈以下、参加ジャーナリストからの質疑応答〉
Q.ダニエル、レッドブルは、スパではあまり速くないと思っていましたが、この後のシーズンはどうでしょう?
リカルド:とても前向きに考えてる。シンガポールと鈴鹿はもう少し期待できるかな。今、ボクたちはとってもモチベーションが高いよ。今日は、すばらしい日になったね、勝てると思っていなかったから。モンツァもトリッキーなサーキットだけど、いろいろトライしようと思っている。でも、シンガポールと鈴鹿の方がボクらにはいいと思ってる。
Q.ダニエル、ストレートではとても速かったですが、レッドブルはクルマのつくり方を変えてきたのでしょうか?
リカルド:スパではかなりダウンフォースを削ったんだ。ボクたちは第2セクターに影響が出るのはわかっていたけど、車体レベルでよいダウンフォースを持っているから、十分なダウンフォースが得られると思ってた。このウィングが第1、第2セクターでの競争力を取り戻してくれた。このとてもシンプルなリヤウイングはスパではとても良かった。モンツァではもっと小さいウィングになるのか知らないけど、いつもDRS(可変リヤウイング)を動作させているような(抵抗の小さい)ものになるかも。
Q.あなたはルイス(・ハミルトン)と35ポイント差でニコ(・ロズベルグ)とは65ポイント差です。最終戦はポイント2倍になりますが、チャンピオンシップを獲れると考えていますか?
リカルド:もし、50ポイント以内でアブダビを迎えられたらね。でもまだ数戦あるからね。数字上の可能性がある間は、ボクたちは戦い続けるよ。思っていたよりもポイントが稼げたし、今日はいい日になった。でも、重要なのはこの先だ。ボク達が強さを発揮できるサーキットを活して多くのポイントが取れれば、チャンピオンシップはまだ終わらないからね。
Q.12レースで3勝目、4度のチャンピオンであるあなたのチームメートはまだ勝てていません。これをどう思いますか?
リカルド:レースに勝つのは、ボクにとってはとてもいいことだよね。3勝というのはボクの予想を超えてるよ。チーム内での競争もうまく行ってる。予選でも決勝でも明らかにボクは速さを見せてるよね。ボクは、いいレースと一貫性を発揮してるし、この位置にいることをチームはとても喜んでくれてるよ。ボクはこれまでで一番楽しんでる。この後のどのレースでも楽しみたいね。
【翻訳:Masataka Hoshi】
Photo by INFINITI Red Bull RACING / Getty Images