F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

新井:あまり細かいことは言えませんが、おおよそ、システムの全部を「つなげて」やり始めたところです。一応いろいろ搭載して、ひとつずつチェックしている段階です。

新井:たぶん（ご質問を）来年のクルマでのテスト（をしているのか）と捉えていて、2015年のクルマにいつ（パワーユニットが）載るかというような質問であると理解して答えていました。

テストというと、タイムがどうとか、速さがどうとかになりますが、およそ（まだ）そんなレベルではなくて、テストしますといっても、いろんなシステムが実走状態でちゃんと動くかどうか。それを見極めるために（テストを）やる、ということなので──。

あくまで、パワーユニットとトランスミッションを結合して、バッテリーだったり、MGU-H（熱エネルギー回生装置）、K（MGU-K / 運動エネルギー回生装置）だったりのそれぞれに、問題なく電気が流れて、システムが「アルゴリズム」（組み合わせの最適化）を含めて、動くかどうか。（その段階での）デバッグ（バグの洗い出し）用のクルマだと理解いただきたい。およそ想像されているような”テスト”とは違って”実験用”ということですね。

新井:そこはわからないですね。われわれはまだ、フォーミュラワンの世界に入っていないので、何か言えるレベルではないのです。これからいろいろマクラーレンと調整しな
がら、（合同テストが行なわれる）「ヘレス」の前には何かしたいなと思いますけれど。いまは、シーズンが終わるアブダビGPまでは何もできないので、その間のどこかっていう感じですかね。

新井:われわれが「持とう」としている（テスト用の）クルマが、どのレベルか。それにもよると思うので、（テストについては）もう少しマクラーレンと話をして、詰めていきたいと思います。