マルーシア公式リリース「危険な状態だが、安定している」
家族は世界中から届いた暖かいメッセージに感謝し、ヨーロッパからFIAの医師も駆けつけた。
マルーシア・F1・チームは7日(火)、先週末の日本GP終盤でクラッシュしたジュール・ビアンキが、危険な状態だが、安定していると発表した。
今回の発表は、ビアンキの家族と三重県立総合医療センターの共同で出した声明をチームが発表したもので、ビアンキは現在、びまん性軸索損傷と呼ばれる、頭部に怪我を負ってから6時間以上意識不明が続く状態にあり、今後も入院先の四日市市にある三重総合医療センターに残ることが発表された。
ビアンキの家族はこの声明の中で、「われわれ家族にとって非常につらいときですが、世界中から愛情のこもったメッセージがジュールに届き、それが私たちをとても勇気付けてくれています」とコメント。
また、フェラーリの要請で、FIA(国際自動車連盟)医療委員会の代表を務めるジェラルド・サイヤン教授とローマ・ラ・サピエンツァ大学の神経外科医アレッサンドロ・フラティ教授がビアンキのもとへ駆けつけ、両教授は日本の”同僚”のケアが正しいものであったとして、処置をおこなった医師らに感謝の意を述べている。
病院はビアンキのケアを続け、必要に応じて最新の状況を発表していく。
■ビアンキの事故について
ビアンキは5日(日)におこなわれた日本GP決勝の終盤、ターン7で42周目にクラッシュしたザウバー・F1・チームのエイドリアン・スーティルのマシンを回収しようとしていたクレーン車に衝突し、病院に搬送された。手術を受けたビアンキは頭部に深刻な外傷を負ってしまい、危険な状態ではあるものの、現在は安定した状態。
Photo by Marussia F1 Team