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伝統か安全か? ロシアGP木曜記者会見 QUESTIONS FROM THE FLOOR

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フェッテルは移籍先の発表はいつ? 事故の瞬間を目撃したスーティルはそのことにも言及。

木曜日恒例のドライバー記者会見の後半におこなわれる質疑応答の気になる話題を抜粋してお届け。今回は、記者会見同様次の6名が参加。

フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)
ジェンソン・バトン(マクラーレン)
ダニール・クビアト(トロロッソ)
フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
エイドリアン・スーティル(ザウバー)
セバスチャン・フェッテル(レッドブル)

今回は先週末の日本GPでのジュール・ビアンキ(マルーシア・F1・チーム)の事故を受け、安全性を優先させて閉鎖型のコクピットを採用するべきか、伝統を重んじてオープンのままにするか、それぞれのドライバーが考えを述べた。

また、唯一クラッシュの瞬間を目撃していたスーティルは、あの瞬間に目の前で何が起きていたかについて語った。

Q.みなさんはモーター・レーシングが内包する危険性を理解しているわけですが、それもF1を愛する理由の一つでしょう。今週末に向かうあたり、日曜日に起きたことは、このスポーツに参加することを再考させましたか?
フェリペ・マッサ(以下、マッサ):そうだね、確かに、あなたはそう思うかもしれない。ただ、僕らは正しいことをしてるわけだから、そうとは限らないよ。僕はレースするのが大好きだからね。僕は競争がしたいんだ。僕はそこに幸せを感じるから。僕はそこに喜びを感じるから。僕らは自分たちがしてるスポーツにリスクがあることをわかってるけど、だから好きでもある。そこに本当の喜びを感じることができるし、モチベーションとかいろいろ、そう、幸せをね。それについて考えることはときどきあるけど、僕はやりたいことをやってるからね。

Q.セバスチャン?

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セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):フェリペが上手く説明してくれたと思うよ。みんなそれぞれ、レースに対する情熱を持ってる。僕らはみんな、競争に対する情熱を持ってる。僕らはF1で世界最高で最速のマシンに乗れるのはラッキーなのは間違いないし、それが最高の興奮と、たぶん最高の満足感を与えてくれてるんだと思う。ただ、常にリスクはあるし、それもレースの一部でもあるけど、すばらしい部分でもあって、それがエネルギーを感じさせてくれるんだと思う。もしも誰もが(レースをするかやめるか)決断しなければならないなら、僕は確信してる。僕らはみんなレースをしたいものなんだ。

Q.フェルナンド?
フェルナンド・アロンソ(以下、アロンソ):同じ意見だよ。

Q.ジェンソン?
ジェンソン・バトン(以下、バトン):(コメントせず、付け加えることはないという意味のジェスチャーをする)

Q.ダニール?
ダニール・クビアト(以下、クビアト):ここまでに出たすべてのコメントに同意するよ。僕の場合、まだキャリアがスタートしたばかりだからね。どのスポーツにもリスクはつきものだよ。誰もが誰かが傷つくことなんて望んでないけど、そういうことが起こることもある。みんなの意見に完全に同意するよ。

Q.エイドリアン?
エイドリアン・スーティル(以下、スーティル):付け足すことはないよ。

Q.エイドリアン・スーティルに質問です。あなたは確かに(ビアンキの事故の瞬間の)目撃者です。おそらく、誰よりも何が起きたのかをわかっているでしょう。FIA(国際自動車連盟)はあなたに意見を求めてきましたか?
スーティル:そう、僕は見ることができた。確かに僕はあそこに立っていた。ただ、ネットに出回ってる写真や動画で何が起こったのかハッキリわかると思う。だから、僕には付け加えることはあんまりないよ。僕らは調査の結果を待つべきだと思うし、正直、現時点でできることはこれ以上ないと思う。

Q.エイドリアン、すみません、あなたにとって大変つらくて痛々しいことだと思いますが、質問を続けさせてください。ああなる前は何が起こっていたのでしょう? もしも彼を見ていたなら、もう少し詳細を教えていただけますか? それからセバスチャン、レッドブルを離れることになったわけですが、移籍先についてはいつ発表されるつもりでしょうか? また、なぜすぐに発表しないのでしょうか?

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スーティル:僕はあそこに立っていて、もちろん誰かがあんなことになるとは思ってなくて、マシンがこっちに来るってわかったとき、マシンはすでにグラベルに入ってた。僕は(クラッシュするまでの)最後の数秒を目撃したんだ。その前は何が起こっていたのかわからない。だから話せることはそんなにないよ。あの大きなクラッシュが起きたとき、僕はただの目撃者だった。ただ、その前に何が起こったのかは見ていなかった。それがすべてだよ。

フェッテル:新しい情報はないよ。早めに発表したいし、発表したら、あなたはどうして僕が待たなければならなかったのかを理解する十分な賢さがあるんじゃないかな。

Q.ダニール、来年はレッドブルに移籍しますね。それに対してはどんな気持ちでしょう
か? あなたにとって、とても重要なステップでしょう。
クビアト:それについては日本で話したとおりだよ。すごくうれしいし、すごく光栄に思うよ。来年、レッドブル・レーシングに加わるってって言うことの意味は大きい。チームの名前がそのすべてを表してるし、僕らは可能な限り高いポジションを目指してベストを尽くす。それがすべてだと思うよ。

Q.閉鎖型のコクピットの話が出ています。この案に関して意見をいただけますか? 

アロンソ:少なくとも、それをチェックするかテストすることには賛成だよ。今は2014年だし、僕ら(人類)にはテクノロジーがあるし、飛行機もある。たくさんの成功してきたサンプルもあるわけだし、やらない理由はないよね? ここ数年にモータースポーツで起きた大きなアクシデントの多くは頭部の外傷事故で、そこはまだ安全性が十分ではない部分なんだと思う。僕も2012年のスパの1コーナーで、あと10cm頭の方に近かったら死んでいた可能性があったしね。テクノロジーがあってそれが使えるし、可能性もあるわけだから、僕は(その案を)除外しないよ。

フェッテル:正直、複雑な気分だよ。F1のマシンをF1とオープンホイールのレースが始まったときから見ていく場合、それ(閉鎖型のコクピット)はF1にとってかなり特殊なことだと思う。別の見方をすれば、フェルナンドが触れたように、これからのために閉鎖型のコクピットについて研究しないといけない理由はたくさんあるよ。現段階、事故が起こったあとでは、それが正しいこととは思わないよ。正直、特に意見はないね。

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マッサ:フェルナンドが言ったことに完全に賛成で、やってみるのは興味深いし、その可能性に向けて取り組むのは興味深いことだね。間違いなく、僕が遭ったアクシデントには完璧だよ。たぶんジュールのケースにも。わからないけどね。ただ、僕のケースも含めて、いろんなタイプのアクシデントに対して興味深いことだと思うし、フェルナンドの意見に完全に同意するよ。

おそらく、それも選択肢になると思うし、それで何ができるのか、そこからポジティブな何かを理解することができても、できないにしても、僕は彼に完全に同意するよ。

スーティル:僕は確かにテストする価値はあると思うよ。それでどうなるかはわからないけど、このカテゴリーのマシンは長いこと(コクピットは)オープンだった。だけど、将来的には閉鎖型になるかもしれない。ここはトライして、もっと現代的に正しい方向へ改善していける部分だと思うから、やってみる価値は間違いなくあると思うし、たぶん上手く行くはずだよ。閉鎖型のコクピットは飛行機のによく似たものになると思う。もしも、何も失うことなくリスクを最小限に抑えることができるなら、すごく興味深いことだよ。

バトン:難しいね。セブ(フェッテル)が言ったように、安全面ではポジティブな部分はあるんだけど、これはF1だし、F1は始まってからずっとコクピットはオープンだった。だから、このスポーツにとってすごく大きな変更になるよ。安全て言うのはそういうものだし、僕らは常に改善して行ける。将来的に変更がになる可能性があろうとなかろうと、それは確信を持って言えるよ。

クビアト:それが実現するとして、決断するためにいろんな側面があるね。そういったことが起こったときは一息ついて、すべてを計算して、すべてのことをトライして、何が最良の解決策なのかを割り出さないといけない。みんなが言うようにやってみるべきだし、シッカリ考え抜かないとね。

Q.フェルナンド、今回のレースは(ルカ・ディ・)モンテゼモロさんが(フェラーリの)会長を務める最後のレースです。それについてあなたの気持ちを教えてください。
アロンソ:モンテゼモロ会長は彼のキャリアをすごく成功させてきたし、工業力として、トラックの内外でフェラーリに大きく貢献してきたと思う。彼はフェラーリのためにたくさんのことをしてきたし、彼のキャリアに対してとても大きなリスペクトがある。彼とすごく近くていい関係があったし、彼の将来がすばらしいものになることを願ってるよ。

【翻訳:STINGER】

Photos by 
Infiniti Red Bull Racing / Getty Images(フェッテル&アロンソ、フェッテル)
Sauber Motorsport AG / WRI2 (スーティル)
PIRELLI / Andrew Hone Photographer(カメラに映った6人)
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