ビアンキ、現在も状況変らず
次の日曜日で事故から4週間。現在も状況は変らず。
マルーシア・F1・チームは30日(木)、今月5日(日)におこなわれた日本GPでクラッシュし、現在も三重県立総合医療センターに入院しているジュール・ビアンキの最新の状況を発表した。
今回の発表は、ビアンキの家族が出した声明をチームが発表したもので、最後に発表があった14日(火)のときと状況は変らず、現在も「危険な状態だが、安定している」状態が続いている。ビアンキのケアは今後も同病院で引き続きおこなわれる。
ビアンキの家族は今回のリリースで、次のように語った。
「お伝えできる最新情報はありませんが、私たちは世界中からたくさんのサポートが支えになり、彼の戦いを応援してくれていると感じてしております。どんなに短いものだとしても、私たちは彼のたくさんのファンのためにメッセージを発信し続ける責任があります」。
「ジュールは闘いを続けて行きます。治療に関していくつか報道がありましたが、彼の戦いは現時点では四日市で続けていきます。私たちは、一歩ずつ歩みを続けています」。
「もう一度、この難しい時期に私たちに示された忍耐とご理解に感謝いたします。ジュールが三重県立総合医療センターで最高の治療を受け続けることができ、病院の先生方がローマ・ラ・サピエンツァ大学の神経外科医とFIA(国際自動車連盟)医療委員会の代表を務めるジェラルド・サイヤン教授と常に連携してくださっていることが励みになっています」。
「適切なときにまた最新の情報をお知らせしたいと思います。そのあいだ、ジュールを想い、祈り続けてくれているすべての方々に感謝いたします」。
■ビアンキの事故について
ビアンキは5日(日)におこなわれた日本GP決勝の終盤、ターン7で42周目にクラッシュしたザウバー・F1・チームのエイドリアン・スーティルのマシンを回収しようとしていたクレーン車に衝突し、病院に搬送された。病院で手術を受けたビアンキは、頭部に深刻な外傷を負ったことにより、びまん性軸索損傷と呼ばれる脳にダメージを受けた状態となり、現在も意識不明の状態が続いている。危険な状態ではあるものの、現在も安定した状態が続いている。
Photo by Marussia F1 Team