F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   ホンダ F1レーシング新井代表の自信の行方

F1ニュース F1の動向が一目でわかる新着ニュースや最新トピックを随時更新。

ホンダ F1レーシング新井代表の自信の行方

150204mchondapic001 (8).jpg

◆変わらないトーン
ヘレスで行なわれたF1合同テストが終わった。最も気になるのは、マクラーレン・ホンダの状況である。いったい、どれだけポテンシャルがあるのか。

マクラーレン・ホンダは4日のテストを、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンで交代に担当したが、初日のアロンソが6周、2日目のバトンも6周。3日目に、10周の連続走行を含んでアロンソが31周、4日目のバトンが35周したところで、4日間のテストを終えた。

150204mchondapic001 (10).JPG

タイムは、最終日のバトンが記録した1分27秒がベスト。去年が嘘のように絶好調で最速タイムを叩き出したフェラーリの7秒落ち、最多ラップをこなしたメルセデスが最終日だけで518.076km走行したのに対して、マクラーレン・ホンダのマイレージは4日間合計で351kmでしかない。

にも関わらず、新井康久代表は4日間のテストを振り返って、「予想はしていたが、トラブルが予想より多く、満足な周回数をこなせなかった」と認めながら、2月19日から22日に行なわれるバルセロナで行なわれる次の合同テストに向けて、「われわれは、バルセロナに、いくつかの修正を加えて戻ってきます」とキッパリ。

もっとも”修正を加える”のは当たり前のことだが、さらに、シーズン開幕までにもう1回バルセロナでテストが行なわれることを睨んで、「これからの2回のテストではより強力になっているでしょう」と言い切っている。

新井康久代表のこのトーンは、昨年の日本GPの会場である鈴鹿サーキットでの”オンスケジュール”とコメントした会見から、さらに遡ると一昨年の5月16日の参戦発表の段階から、まったく変化がない。これは自信の現れなのか、それともF1の世界を甘く見ているのか、今のところわからない。

◆残る時間は5週間

150204mchondapic001 (9).jpg

新井康久代表は、「開幕戦にはいいグリッドで」と言っているが、その”開幕戦”までを、『短い』と見るか、『長い』と見るか。

『短い』と見た場合、何ができるのか、という声があがるが、F1は文字通り日進月歩の世界であり、ホンダF1第二期時代には、レース後のミーティングで俎上に上がったテーマの対策パーツが、2週間後の木曜日にはサーキットに到着してチームやドライバーを驚かせた、という話は一度や二度ではなく届いていた。開幕戦は3月15日(日)、金曜日朝のフリー走行開始までには、ある意味で『たっぷり1カ月』ある。

ただし、それには、”ホンダがそのテクノロジーレベルをよく理解して、挑戦者として己のポジジョンを認識していれば”、という条件が付くのだが、いずれにしても、「ちゃんとしたグリッド」を目指しているホンダF1レーシングにとって、開幕までの時間は5週間。長くて短いその間に、何が起きるのか。早くも次のテストが待ち遠しくなってきた。

[STINGER]山口正己
Photos by
McLAREN HONDA(ガレージ内)
McLAREN HONDA / LAT Photographic(その他)
記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

PARTNER
[協賛・協力企業]

  • CLOVER