アロンソ欠場のマクラーレン・ホンダからのリリースの意味
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、開幕戦のオーストラリアGPを欠場することが3日(火)に発表された。マクラーレン・ホンダから、日本時間3月3日21時半に届いたリリースによると、チームのエース格であるアロンソは、怪我をしているわけでもなく、体調にもまったく問題ないものの、2月22日(日)のバルセロナ・テスト1でのクラッシュで受けた脳震盪を理由に、医師から静養を薦められ、アロンソ本人もそれを受け入れて開幕戦の欠場を決めた、としている。
アロンソは、開幕戦の2週間後にクアラルンプールのセパン・サーキットで行なわれる2015 F1GP第2戦マレーシアGP(3月29日決勝)に備えて、トレーニングを開始していることも伝えている。
リリースに関係者のコメントはなく、マクラーレンの全員が、チームとして、この決定に従ったことだけが伝えられている。
2月22日のバルセロナ・テスト1でのアクシデントの状況は、正確に伝えられていない。突風が吹いて足元を掬われたという説もあるが、映像も断片的なものしかなく、実際に何が起きたのか定かではない。
アロンソは、このアクシデントで、クルマが停止する前に気を失っていたとされ、チームは”脳震盪で念のための検査入院”と伝えていたが、念のための一晩ではなく、結局アロンソの入院は3泊に伸びた。クルマの壊れ方などから、クラッシュの衝撃が脳震盪を起こして気を失うほど強かったようにも見えないことから、一時は、感電の噂も流れた。
しかし、アースしていないクルマに乗った状態では、感電は考えにくく、漏電事故ではないかという説も浮上したが、これに対して、チームもホンダも、当然のことながら肯定はしていない。
ホンダF1チームの新井康久代表は、アクシデントの後、4日間の予定で行なわれていたバルセロナ・テスト2の3日目が終了した時点の3月1日(日)に、「パワーユニットはちゃんと機能しているが、もっとシミュレーションをやる必要がある」と、コメントしている。
[STINGER]山口正己
Photo by McLaren HONDA/LAT Photographic
※リリースの内容はオリジナルと同じですが、一部構成をSTINGERで加工しております。