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新井ホンダF1レーシング代表—「メルボルンにいることが大事」

オーストラリア予選会見2015.jpg
左から、新井康久ホンダF1レーシング代表、マグヌッセン、レースディレクターのブーリエ、バトン。パドックのマクラーレンのホスピタリティブースで。

マクラーレン・ホンダは、厳しいデビュー戦を迎えている。予選の最初の関門であるQ1でノックアウト、つまり、出走18台のうち最も遅い2台になった。

予選終了後、マクラーレンが用意した会見で、新井康久ホンダF1レーシング代表は、当たり障りのない発言を行なった。

ふたりのドライバーは、今日もクルマのベースはとてもよいと異口同音に発言。ホンダへの期待がストレスになる前に確実な前進が必須な展開になってきた。

新井代表の発言では、年間4基の制約で、コンサバティブなアプローチにならざる得なくなったことが伺えるが、英語で行なわれたこのやりとりを聞いた海外メディアがどう思っただろうか。

マクラーレンの会見から、新井康久ホンダF1レーシング代表の質疑を抜粋してお届けする。


・・・・第一印象を教えてください。
新井:兎にも角にも、我々はメルボルンにいる。チーム、ドライバー、そしてさくら研究所のみんなに感謝している。今日の結果には満足してないけれど、でもメルボルンにいることが大事です。

・・・・ホンダのプログラムはどのくらいの期間続けてきたのですか? なぜ、上手くいってないのですか?
新井:2013年の5月にF1再参戦を発表して、約2年間ハードワークを続けて、ついに今メルボルンにいます。今日、メルボルンでは良いポジションにいることを期待していましたが、残念ながら、私たちは少し高い気温での走行を経験していません。最初のレースでエンジンを失いたくなかったので、とても保守的なデータセッティングで今週末に臨みました。結果、エンジンMGU-Kとエンジンそのもののパワーを失っています。

・・・・問題箇所を特定して修復できましたか?
新井:もちろん、日本とミルトンキーンズで懸命にトライしています。もちろん、”ワンチーム”のマクラーレンとしてです。今の私たちのターゲットまでどのくらいのステップがあるかを話すことはできません。今、エンジンやデータセットに何が起きているか既に理解しています。毎レース毎にとても慎重に問題を修正するステップ繰り返して進めていきます。ターゲットの日はお話できません。

・・・・ひとつだけ質問です。エンジンの熱に問題があることは理解しています。詳細を教えてください。
新井:熱の問題はエンジンだけでなく、MGU-Kもです。ひとつのエンジンで数レース戦わなくてはならいので、保守的なセッティングでパワーをセーブしています。

・・・・マレーシアは15℃くらい高くなりますけど?
新井:今日はたくさん学びました。エンジンに何が起きているか理解しています。マレーシアまでにいくつかの修正が可能です。

・・・・熱の問題は短い時間で修正可能ですか? とても長くかかりますか?
新井:いくつかの理由があります。ひとつは、プレシーズンテストで多くの問題が発生し、時間を失ったため、熱の問題を正確につかめていません。また、最終的な実際のトラック・コンディションもつかめていません。とてもタイトなパッケージなため、パワーユニットに正確に空気を導けるよう、ステップ・バイ・ステップで進めます。

photo by [STINGER]
まとめ[STINGER]山口正己
【翻訳:Masataka Hoshi】
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