金曜日に見えたマレーシアGPの行方–マクラーレン・ホンダ順調な初日!!
クアラルンプールのセパン・サーキットで、2015F1GP第2戦マレーシアGPの初日が終わり、いくつかレースを占う傾向が見えた。
◆珍しく1-2ではなかったメルセデス
最強チームのメルセデスのL.ハミルトンは、ダウンシフトに難があるとチームに報告し、一時は、コース上に立ち往生する場面もあったが、終わってみればトップタイム。
しかし、N.ロズベルグ+メルセデスは3番手に沈んだ。3番手で”沈んだ”という表現はメルセデスならではか?!
しかし、一発のタイムでは、メルセデスがまだまだ群を抜いている模様。
ハミルトンが、ヘルメットをアライからベルに変更して、小さな注目を集めた。
◆フェラーリますます好調
午後のフリー走行2で、K.ライコネン+フェラーリが長い間、モニター最上段に表示された。結局ハミルトンにトップを譲ったが、2台のメルセデスの間に割り込んだ。
S.フェッテル+フェラーリ は若干おとなしく(?)7番手だが、今回解説デビューした元フェラーリの浜島裕英さんが、スムーズな走行を見せるフェラーリを観て、”このクルマでレースをしたかった”と本音トークが印象的。
◆クビアト+レッドブルがレースをかき回す?
開幕戦の流れでは、メルセデスとフェラーリに続くのはウィリアムズのはずだが、フリー走行2でロシアの天才ダニール・クビアトが4番手に食い込んでいる。
とはいえ、心配は、レッドブル首脳陣のクリスチャン・ホナーと、ヘルムート・マルコとの確執が噂されており、この糸の絡みが取れないことには、ポテンシャル発揮は簡単ではない。
◆ボッタス+ウィリアムズ、元気に復活
開幕戦の予選で脊髄を傷めたことで決勝レースを急きょ欠席したV.ボッタスが、元気な姿をセパンに見せて、初日を無事に走り終え、フリー走行2では同僚のフィリッペ・マッサを従える5番手で締めくくった。
◆マクラーレン・ホンダは極めて順調な金曜日
フェルナンド・アロンソが”復活”し、マクラーレン・ホンダでのデビュー戦となった。
アロンソは、所謂後遺症もなく、順調にプログラムを消化。マクラーレン・ホンダもジェンソン・バトンともども、取り立ててトラブルもなく初日をクリアー。
アロンソが、フリー走行1と2で20周と25周、バトンが19周と24周を消化。格段の順調さを見せている。
とはいえ、フリー走行2の順位は、アロンソとバトンは16番手と17番手。後ろにいるのは、トラブルで7周しかできなかったグロジャン+ロータスと、今回やっとのことで青息吐息のシーズン初走行にこぎ着けたスティーブンスとメルヒ+マノー・マルーシアだけだ。
週末は、以下のようなスケジュールで進む。
※それぞれ現地時間。日本時間は+1時間。
03/28(土) 14:00〜15:00 土曜フリー走行3
03/28(土) 17:00〜18:00 公式予選
03/29(日) 15:00〜 決勝
◆2015マレーシアGPフリー走行2結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ライコネン+フェラーリ
3. ロズベルグ+メルセデス
4. クビアト+レッドブル
5. ボッタス+ウィリアムズ
6. マッサ+ウィリアムズ
7. フェッテル+フェラーリ
8. フェルスタッペン+トロロッソ
9. エリクソン+ザウバー
10. リカルド+レッドブル
11. マルドナド+ロータス
12. ナッセ+ザウバー
13. ペレス+フォース・インディア
14. サインツ+トロロッソ
15. フルケンベルグ+フォース・インディア
16. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
17. バトン+マクラーレン・ホンダ
18. グロジャン+ロータス
19. スティーブンス+マノー・マルーシア
20. メルヒ+マノー・マルーシア
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Photos by McLaren Honda/LAT Photographic