F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

「モナコは独自の世界観のあるサーキットの一つだよ。ここではオーバーテイクはほぼ不可能だけど、それでもF1カレンダーの中でも一番印象的でエキサイティングなショーだね。サーキットとしても場所としてもすごくユニークだし、それがあの特別さを生んでる。このグランプリには、集中すべき3つの要素がある。予選、集中力、それから戦略だね。土曜日は週末にいい結果を残すためのチャンスを広げられるところだから、そこがまず最初のターゲットだね。それから、僕ら予選でのパフォーマンス強化を続けていって、スターティング･ポジションの改善を期待してるよ」。

「日曜日に一番大事なのは、集中することだね。ストリートはミスしても大丈夫な余地がないほどすごく狭いし、曲がりくねってる。だから、しっかり集中して戦略を最大限に活かせれば、レースの最後までにポジションを上げるためのベストなチャンスがあるよ。僕のホームのバルセロナは、間違いなくチーム全体にとってフラストレーションがたまる週末だった。あそこでは堅実な結果を残せると信じてたし、あんなレースの終わり方はなんて、ツキがなかったよ。僕らには今でも強いファイティング･スピリットがあるし、僕らはそれをモナコでやってどれだけ改善できたか確認するよ。僕らのマシンはそこでスペインのときよりもパフォーマンスを発揮できると期待してるし、ポイントを目指してまたプッシュするよ」。

「モナコはメンタル的にもタフなチャレンジだけど、だからこそ完璧なラップを刻めたときは余計に満足感を味わえるよ。ここでのレースをいつも楽しんでるし、ここでは2回の勝利を味わってる。2006年のルノーと、その翌年のマクラーレンとね。ここでの勝利は忘れられない経験だよ。本当に容赦ないサーキットだから、ミスをすれば高くつく。ただ、モナコはモナコだよ。1年でも最高なレースのひとつだし、だからドライバーたちは毎年そこに戻るのが好きなんだ」。