給油復活、ラップタイムやエンジンサウンドの改善 ・・・ 2016年〜2017年で変更されるレギュレーション
タイヤの自由選択や、よりアグレッシブになるマシンのルックスなど、あらゆる点で新しい要素が盛り込まれた。
F1ストラテジー・グループは、14日(木)にイギリス-ロンドンのビギンヒルで会合をおこない、ショーとしてのF1の改善に向けて、2016年〜2017年にかけてレギュレーションに加えられる予定の新しいルールを15日(金)に発表した。
今回の会合には、FIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッド、F1グループCEOのバーニー・エクレストン、マクラーレン、メルセデス、フェラーリ、フォース・インディア、レッドブル、ウィリアムズの6チーム、エンジンメーカーの代表者らが出席し、以下のルール変更に合意した。
■2016年から変更
・各チームはレース・ウイークエンド中、4種類のドライ・タイヤの中から自由に2種類のタイヤを選んで使用することができる。
■2017年から変更
・空力ルールの変更、ワイド・タイヤの使用、マシンの重量を軽くすることで、1周につきタイムが5〜6秒改善。
・レース中の給油を再導入(レースで使用できる燃料の最大値は維持)。
・より高い回転数のエンジン、エンジンノイズの増加。
・よりアグレッシブな見た目。
■さらなる協議が必要な項目
・ウィークエンドのフォーマットにグローバルなアイデアを反映させる。
・スタート時、ドライバーが外部のアシストなしでスタートするための処置。
今回発表された変更予定のルールはまだ決定ではなく、今後おこなわれる世界モータースポーツ評議会で最終的な承認を受けなければならない。
また、今回の会合で課題となっていた、今シーズン中に(ペナルティなしに)5基目のエンジンの投入を許すかどうかというアイデアについて話し合われたが、最終的にこの案は却下されてしまった。
【STINGER】
Photo by Infiniti Red Bull Racing /Getty Images/Red Bull Content Pool