ジュール・ビアンキが永眠
昨年の日本GPでクラッシュし、重傷を負って意識不明の状態が続いたジュール・ビアンキは17日(金)の夜、母国フランスのニース中央大学病院で永眠した。享年25歳。
闘病中、ビアンキのそばに寄り添っていた家族は18日(土)に声明を発表。そこには、「ジュールはいつもしてきたように最後まで闘い抜いたものの、昨日、彼の戦いはその幕を閉じてしまいました」と綴られている。
また、声明の中にはビアンキを応援してくれた世界中の仲間やファン、鈴鹿でのアクシデントの直後に彼を適切にケアした三重県立総合医療センターや母国フランスのニース中央大学病院のスタッフへ感謝のメッセージも書かれている。
■ビアンキの事故について
スクーデリア・フェラーリの育成ドライバーだったビアンキは、昨年10月5日(日)におこなわれた日本GP決勝の終盤、ターン7で42周目にクラッシュしたエイドリアン・スーティル(ザウバー・F1・チーム/当時)のマシンを回収しようとしていたクレーン車に衝突し、病院に搬送された。
病院で手術を受けたビアンキは、頭部に深刻な外傷を負ったことにより、びまん性軸索損傷と呼ばれる脳にダメージを受けた状態となり、現在も意識不明で危険な状態ではあるものの、安定した状態が続いていた。昨年11月18日(火)には帰国できるまで容体が回復し、フランスにあるニース中央大学病院の集中治療室で治療を続けていたが、残念ながら7月17日(金)の夜に息を引き取った。
【STINGER】
Photo by Marussia F1 Team