イタリアGP観戦のヒント ◆DRSが効きにくい?!
左は最もダウンフォースが大きいモナコ、右が最もダウンフォースが少ないモンツァ。PETRONASの文字の見え方でウィングの角度の違いが分かる。
モンツァは、長いストレートと低速で曲がるシケインの組み合わせで、”平均速度の高い低速コース”とは小林可夢偉の名文句。
そのため、ウィングは、薄っぺらく角度を寝かせた、ローダウンフォースのセッティングになっている。となると、”DRSが効きにくい”という結果になって、ストレートは長いけれど、オーバーテイクはそう簡単ではないことになる。
ただし、パワーで押し切れるメルセデス陣営は、多めのダウンフォースをつけられることから、ブレーキングで優位になって、オーバーテイクが可能になる。
逆にパワーユニットに自信野内チームは、空気抵抗を減らしたいからウィングは寝かせたいが、そうすると、最高速は伸びても、ブレーキングが不安定になる。
リヤウィングの”薄さ”を比較しつつ、この辺りのバランスを観察してレースを見ると面白いかもしれない。
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team / DAIMLER【STINGER】