話せないけど来年のことには満足 — 日本GP木曜記者会見
去就については頑なに口を閉ざすバトン。彼がいなくなったら大きな損失とフェッテル。
木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は、次の6名が参加。
バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)
ジェンソン・バトン(マクラーレン)
ニコ・フルケンベルグ(F.インディア)
ウィル・スティーブンス(マノー)
マックス・フェルスタッペン(トロロッソ)
セバスチャン・フェッテル(フェラーリ)
※バトンとフェッテルのコメントのみを抜粋しています。
バトンは来年の去就に質問が集中し、フェッテルはもしもバトンが引退した場合についてそれぞれコメントした。
Q.ジェンソン、あなたは先週からメディアにとって話題の中心でしたね。あなたの計画を話していただけますか?
ジェンソン・バトン(以下、バトン):え、今日の(笑) それとも会見のあとのこと?
Q.あなたの将来について話していただけませんか?
バトン:OK。そうだね、何も話せることはないよ。前回のレースから話してあげられることは何もないんだ。申し訳ないけどもう少しのあいだ待ってもらうことになるね。ただ、僕らはいい話し合いをしてるよ。チームも僕もね。それだけだよ。僕らはここには今週末に集中するために来てる。僕らにとって大事な今週末だからね。マクラーレン・ホンダがホンダのホームのファンの前で彼らのサーキットで走るわけだからね。だからいい週末を過ごせることを願ってるよ。もちろん天気で状況は少し混乱するし、僕らがコンペティティブになるにはそうなってもらう必要があるね。僕らは今週末のことといい結果を残すことに集中してるよ。
Q.日本はいつもあなたにとって特別な場所ですね。ここではトップ10以下でフィニッシュしたことはなかったと思いますし、2011年にセバスチャン(・フェッテル)がタイトルを決めたときにここで優勝していますね。なぜそこまであなたにとって特別なのでしょうか?
バトン:セバスチャンが少し触れてたと思うけど、ほとんどのドライバーにとって特別なサーキットだと思うよ。セバスチャンが言ったように世界最高のサーキットだよ。彼は世界中のサーキットを走ったわけじゃないけどね。ただ、流れが素晴らしいんだ。この前ここのコーナーでどれが一番か聞かれたんだけど、難しいね。1つのコーナーだけを挙げることなんて無理だし、(素晴らしいのは)とにかくサーキットそのものだからね。レイアウトはファンタスティックだよ。ターン2からエッセスまで、それからダンロップの流れは息を飲むほどだよ。サーキットを走るだけでもすごく特別だけど、そこでの勝利は余計に特別だよ。僕は94年からちょうど道を挟んで向こう側にあるカートのサーキットでカートのレースをしてたんだ。サーキットを歩いたのを覚えてるし、そこで思ったよ。このサーキットはF1のマシンのために造られてるってね。このサーキットはF1のマシンのためのサーキットだよ。それに、ホンダとは一緒に何年も仕事をしてきたから、日本とのつながりも強いから、すごく特別だよ。僕の妻は日本人だし、そう、僕はこのサーキットの大ファンでもあるからね。
Q.ジェンソン、あなたは私たちに”もう少し待たないといけない”と話してくれましたが、それはどれくらいもう少しでしょうか? それからチームとも話していると話されました。それは来年も続投する可能性を示唆していますか?
バトン:来年に何があるかってことについてはいろんな可能性があるよ。可能性はいくらでもあるけど、話せることは何もないよ。ゴメンね。
Q.ジェンソン、あなたはレースの楽しさについてはなしていました。あなたのうしろの席には今年ル・マンを制したニコ(・フルケンベルグ)がいます。彼と同じように、来年はF1とそれ以外のカテゴリーの特別なレースに参戦するつもりはありますか?
バトン:2つのカテゴリーに参戦することは考えてこなかったよ。F1のカレンダーは年間22戦もあって自由が利く週末は少ないだろうし、時々はモーター・レーシングを休みたいときもあるから、両方ともやるってことはないだろうね。
Q.ジェンソン、あなたはチームと建設的な話をしていて、来年に向けて選択肢は多いとも話していました。これはまだあなたが2016年に関して決断を下していないということになると思います。あなたの将来はあなたの意志で決められる状況なのでしょうか? それとも特定の契約上の義務があるのでしょうか?
バトン:僕はこれ以上はコメントしないよ。ただ、僕は来年のことに満足してるよ。それが重要なんだ。
Q.セブ、ドライバーは(F1に)新しく入ってきたり引退していくものです。もしもジェンソンが今シーズンの最後にそう決断した場合、どう思いますか?
セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):まず、僕が思うに…
バトン:いいふうにしゃべってよ(笑)
フェッテル:そうなるかはわからないけど、彼に聞くべきだよ。ただ、彼には決断するなら理由があるはずだよ。どんなものであろうとね。もしそうなったら間違いなく損失だよ。僕が小さいとき、彼がF1に参戦したときは若すぎるって言われてたのを覚えてるよ。彼がウィリアムズと契約したときは見た目がすごく若かったしね。今は17歳でも参戦してるし、そう考えると彼(バトン)が参戦したときはすでに若くないし、僕なんてもっと歳が行ってたよ。彼が速くてチャンピオンに値することを僕らは知ってるし、もし彼が勝てるパッケージにもっと乗ってたら、彼は間違いなくもっと活躍してただろうね。そのクオリティは疑う余地がないよ。そ
れに、彼はトラックですごくフェアだしね。トラックの外では、僕らはいろんな理由から彼のことが好きだし、もしいなくなったらその損失は大きいよ。
れに、彼はトラックですごくフェアだしね。トラックの外では、僕らはいろんな理由から彼のことが好きだし、もしいなくなったらその損失は大きいよ。
バトン:友よ、ありがとう。もう泣きそうだよ。すごく感動的だね!
【翻訳:STINGER】
Photos by
STINGER(トップ画像、フェッテル)
Manor Marussia F1 Team(バトン)