アロンソ欠場!! 代役はヴァンドーン
アクシデントのレース後、開幕戦の会場のアルバートパークのパドックを歩いてチームのホスピタリティに向かうアロンソ。
フェルナンド・アロンソが、今週末に行なわれる第2戦バーレーンGPを欠場することになった。
2016F1GP開幕戦オーストラリアGPの14周目に、ハースF1チームのエスティバン・グティエレスに追突して宙を舞い、全損状態のコクピットから自力脱出して現代F1マシンの安全性を証明したが、バーレーンGP直前の検査の結果、体調が万全ではないと診断され欠場が決まった。
アロンソはバーレーンGPに参戦する予定でマナマ入りし、木曜日朝に翌日にバーレーンGP開幕を控えたザヒール・サーキットで、CTスキャンを含むFIAの医師団の診断を受けた結果、肋骨と肺の治癒(肋骨骨折と、肺と胸壁の間に空気や液体が入って肺が収縮した状態)が完治していないとの診断結果から、潜在的な影響を加味して、参戦はリスクをともなうとの判断が出されて出場を見合わせることになった。
木曜日に6名のドライバーが参加して行なわれる恒例のサースデー6に姿を見せたフェルナンド・アロンソは、「ここでチームと仕事をしたかった。参戦できずにガッカリしている。リスクはごく小さいものなのだけれど、ゼロではないので決定に従う」とコメントした。
チームに同行してメルボルンに姿を見せていたヴァンドーン。
欠場が決まったアロンソの代役は、マクラーレンのリザーブ・ドライバーのストフェル・ヴァンドーン。昨年、GP2でクレバーで強い天才としての能力を証明してチャンピオンを奪ったベルギー人だ。
この日、岡山国際サーキットで行なわれたでスーパーフォーミュラのテスト走行を行なっていたヴァンドーンは、山本尚貴、ジョアオ・パオロ・オリベイラ、中嶋一貴に次ぐ4番手のタイムを記録して、職人揃いのスーパーフォーミュラでも力を証明していた。
また、アロンソは、第3戦中国GPの復帰について、「まだ100%とは言えない」と微妙なコメントをしている。
[STINGER]山口正己
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