やっぱりほっといてくれたほうがいい? — 中国GP木曜記者会見
木曜日恒例のドライバー記者会見。今回は次の5名が参加。
バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)
マーカス・エリクソン(ザウバー)
ニコ・フルケンベルグ(F.インディア)
ケヴィン・マグヌッセン(ルノー)
キミ・ライコネン(フェラーリ)
※ボッタス、フルケンベルグ、ライコネンを中心に抜粋しています。
ボッタスはチームの現状、フルケンベルグは中段での戦い、ライコネンは無線規制の恩恵?についてそれぞれ語った。
Q.バルテリ、オーストラリアもバーレーンでも後方からの難しいレースを強いられてきましたね。そういうレースの場合ある程度妥協するとして、2つのグランプリでの経験から、ウィリアムズはグリッドのどの位置にいると感じていますか?
バルテリ・ボッタス(以下、ボッタス):そうだね、最初の2戦はすごくタフなレースだったし、特別に僕にとってはかなりツキがなかったから、とにかくナイスでクリーンな週末、それから普通の週末を送れた場合の結果がどうなるかを確かめるのを楽しみにしてる。ただ、すごくタフなシーズンになりそうだし、かなり接戦だね。フェラーリとメルセデスはこの2年よりもさらに先へ行ってしまってる。それはツイてないけど、僕らはとにかくトライし続けて(前の2チームとの)差を詰めないといけない。そう、僕らは彼らのうしろでレッドブルやトロロッソといったいくつかのチームと一緒の集団の中にいる。彼らともかなり接戦になってるみたいだ。だから、今年は一つひとつのすべてを改善させることができれば、それが大きな差につながるよ。
Q.新しいレギュレーションにより、今年はタイヤ戦略についていろいろな話が飛び交っています。また、それはあなたのレースにも影響を与えました。チームにとって、レースよりもだいぶ前の段階で(どのタイヤを使うかを)決定を下さなければならないことや、チームにとってはどれほど難しいことなのでしょうか? また、マシンの特性がもう少しハッキリしてくれば、その決定(事前のタイヤ選択)はもう少しラクになりますか?
ボッタス:僕らは毎レース・ウィークエンドでいろんなことを学んでると思う。コンパウンドがどう機能するかとか、戦略が通用するかしないかとかね。(各チームがレースの数週間前に済ませておく)タイヤ選定に関しては、今は冬のあいだに比べればずっとラクなのは確かだよ。そう、誰もが改善してる。それに関して、きっと僕らはまだ最高の状況ではないだろうけど、上手くやっていける自信はあるよ。
Q.ありがとうございます。それではニコ、バーレーンには新しいパーツを持ち込みましたが、そこでのパフォーマンスは十分なものではありませんでした。ここではもっと力を発揮できると思いますか?
ニコ・フルケンベルグ:そうでもないよ。バーレーンに持ち込んだアップデートは僕らにとって切り札になるパーツにはならないってことはわかってたしね。ただ、そうだね、中段グループは熾烈な争いになってる。トロロッソは冬のあいだに大きく改善してきたし、ハースも確かにすぐそこにいる。基本的にすごくハードな闘いだし、もしもマシンを最大限に活かして自分の力を出し切れなければ、あっという間に自分のポジションがいくつか下がっちゃうだろうね。
Q.キミ、シーズン開幕前のテストでは、あなたとセバスチャン(・フェッテル)とチームは基本的にマシンの改善具合を非常にポジティブに考えていました。あなたの視点から、その改善はどこから来ていると思いますか? マシンのどの部分を特に気に入って、あなたのドライビング・スタイルに合っている部分はどこでしょうか?
キミ・ライコネン(以下、ライコネン):冬のあいだにチームが造り上げてくれたものに、僕らは今もポジティブに感じてるよ。そこはまったく変わってない。最初の2レースは僕らにとってもチームにとっても理想的な状況じゃないのは確か。僕らはこの2戦、チームで2回ポディウムに上がったけど2回はフィニッシュできずにポイントをゲットできてない。それは僕らの望んでる状況じゃないよ。それに関してはやらないといけないことがたくさんある。ただ、(マシンに)スピードはあるよ。前回のレースの予選でそう見えなかったにしてもね。そこまではなかなかよかったんだ。僕らにはいいパッケージがあるし、僕らはとにかくそれを改善させてもっとよくしないといけないけど、マシンはすべての部分で改善してるよ。冬のあいだによくなったのはたった1箇所じゃない。まったく新しいマシンだよ。エンジンも改善したし、マシン自身もそう。僕らによりよいマシンをもたらしたのはチームワークだよ。まだ僕らが目指してるレベルまで持っていけてない。だけど、間違いなくいいマシンだし、そこからやっていかないとね。理想としては、僕らは速くていいマシンが欲しい。その点は大丈夫。去年はハンドリングとか満足できないことがあったし、それを改善しようとトライしてきたワケだし。それで改善できてるから。つねに改善を続けてるし、上手くやろうとしてる。
Q.無線で(ロータス時代に)あなたが言った、”(やるべきことは分かってるんだから)ほっといてくれ”というフレーズが有名になりました。無線の制限によってそれが少し実現したわけ
ですが、ドライバーとして、コクピットでやらなければいけない仕事量は大きく変わりましたか? それはあなたにとってプラスでしょうか? より自分でマシンをコントロールできているという感触はありますか?
ですが、ドライバーとして、コクピットでやらなければいけない仕事量は大きく変わりましたか? それはあなたにとってプラスでしょうか? より自分でマシンをコントロールできているという感触はありますか?
ライコネン:普段のレースは問題もないし、すべてがスムーズに機能してるし、驚くような違いにはつながってないけど、あいにくそういうレースはしょっちゅうあるわけじゃないし、何かが間違った方向に進めばそれを整理したり直すのは間違いなく骨の折れる作業になる。ただ、最初の数戦は悪くなかったと思うし、それに関する問題はなかったよ。僕は気にしてない。いくつかのレースでは無線で頼りたくなることもあると思う。ただ、やり方はあると思う。無線を通じて特定のことに関しては話すことを許されてるし、ここまではOKだった。少なくとも僕はね。そこは問題ないよ。
【翻訳:STINGER】
Photo by
Force India F1 Team(フルケンベルグ)
[STINGER](その他)