リカルド+レッドブル殊勲の2位–2016F1GP第3戦中国GP予選
左から、2位のリカルド(レッドブル)、ポールポジョンのロズベルグ(ルセデス)、3位のライコネン(フェラーリ)。
今回の2016F1GP第3戦中国GPから、昨年までの方式に戻された予選は、目まぐるしい展開になった。
天気予報は、降水確率80〜100%を報じていたが、雨は降らず、午前中の雨が所々に残っているものの、無理すればスリックタイヤでも行ける微妙な状況で予選は始まった。
下位チームはスリックタイヤでQ1を走り始めたが、アタックに入ったウェーレイン+マノーが、上海サーキット名物の空中回廊の下の日陰の水たまりでコントロールを失って、メインストレート左側のガードレールにヒットして早速赤旗中断。
このため、スケジュールがズレ込んだが、最後まで雨は降らず、トップ3会見が終了し、サポートレースのポルシェ・カップがスタートする前に堰を切ったように雨が降り始めた。
ウェーレイン+マノーのアクシデントの前に異変が起きていた。ハミルトン+メルセデスがエンジントラブルでアタックできず、そのままQ1落ちを喫した。
マクラーレン・ホンダは、Q1ではジェンソン・バトンが4番手に着けたが、フェルナンド・アロンソとともにQ2でノックアウトとなった。
マクラーレン・ホンダのQ2の結果は、アロンソが12番手、バトンが13番手。雨になれば、との期待が外れる結果となった。
しかし、12-13番手は、10台が残るQ3進出まで”もう一歩”に見える結果だが、アロンソは11番手のマッサ+ウィリアムズから遅れること1秒以上という大差。アロンソはクールダウンラップ中に、言葉にならない嬌声を上げて悔しさを表現した。
Q2は、金曜日から好調だったフェラーリが1-2のタイムを記録して期待された。1回目のアタックで、ルイス・ハミルトンが欠けたメルセデスのニコ・ロズベルグをキミ・ライコネンが上回ったが、徐々に乾いていく路面コンディションの中で、ロズベルグ+メルセデスが0.5秒以上速いラップでポールポジョンを奪った。
チェッカードフラッグが降られるギリギリのタイミングで、ダニエル・リカルドのレッドブルがライコネン+フェラーリのタイムを僅かに上回り、去年のベルギーGP以来、F1で4度目のフロントローのグリッドから明日のレースをスタートすることになった。
決勝レースは、明日17日14時(日本時間13時)にスタートする。
◆2016F1GP第3戦中国GP予選結果(正式結果はこちら)
1. ロズベルグ+メルセデス
2. リカルド+レッドブル
3. ライコネン+フェラーリ
4. フェッテル+フェラーリ
5. ボッタス+ウィリアムズ
6. クビアト+レッドブル
7. ペレス+フォースインディア
8. サインツ+トロロッソ
9. フェルスタッペン+トロロッソ
10. フルケンベルグ+フォースインディア
—-Q3落ち—-
11. マッサ+ウィリアムズ
12. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
13. バトン+マクラーレン・ホンダ
14. グロジャン+ハース
15. エリクソン+ザウバー
16. ナッセ+ザウバー
—-Q2落ち—-
17. マグヌッセン+ルノー
18. グティエレス+ハース
19. パーマー+ルノー
20. ハリヤント+マノー
21. ウェーレイン+マノー
22. ハミルトン+メルセデス
[STINGER]山口正己
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