F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

グリッド=1位 / 決勝=1位

「スタートでなにが起こったのかわからなかったよ。フォーメーション･ラップの前にしたスタートの練習は完璧だったし、風の影響だと思ったよ。ただ、そのとき行き詰ったような感じがしたから、あそこで何が起きたか解明しないとね。それでターン1でかなりのアンダーステアが出ちゃってどの方向からもアタックされてて、運悪くニコ（･ロズベルグ）と軽く接触しちゃったんだ。そのあとはとにかくセバスチャン（･フェッテル）を捕まえに行ったよ。最初のラップの彼は電光石火の速さだったけど、僕らは2台ともそこからいいぺースで走れたよ。ターン10でのちょっとしたロックアップ以外はレースを通してミスはひとつもなかったし、それにはすごく満足してるよ。今日はかなりタイヤをケアしながら走ってたし、チームの戦略に関する指示は完璧だったよ。レースをすごく楽しんだし、すべてが信じられないくらいスムーズに進んだよ。セバスチャンは毎回迫ってくるからとにかくギャップを築かないといけなかった。僕はとにかく絶好調だったね。残り10〜15周はずっとモハメド･アリ（今月3日に亡くなったアメリカの伝説的ボクサー）の”蝶のように舞い、蜂のように刺す”のことが頭にあったんだ。そのときは僕も舞うように走ってる感じだったから。僕にとって、それから誰にとっても彼はインスピレーションを与える人物だったと思うし、これ（勝利）を彼に捧げるよ。僕のF1初優勝は2007年のここだったし、この感じはとにかく最高だね。天からの恵みたいな感じだよ。今日、観に来てくれたみんなありがとう。僕らは毎年ここに来ると最高の週末が待ってるよ」。