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マクラーレン・ホンダの後半戦–その2・想像を越えていた”開発の仕組み”

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エンジンではなく、パワーユニットという言葉になって以来、我々が勝手に騒動し、信じ込んていたふたつの”ある現象”が、事実とは異なる形であることが判明した。

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8月4日に、ホンダF1レーシングの研究施設であり、ホンダの四輪モータースポーツのすべての開発を行なう栃木県のHRD Sakuraでのインタビューで、ホンダF1レーシングの長谷川祐介F1プロジェクト総責任に伺った話は、興味深かった。

インタビューの詳細は、8月26日発売の月刊『カートップ』誌に詳しいが、そこで明らかになったことの中で興味深かいことがいくつもあった。その中のふたつが特に新鮮だった。

ひとつは、パワーユニット開発に配分されるトークンに対する考え方だった。トークンは、なにか改良すべきものを捜し当て、その改良のために消費する、と考えていたが、少し違った。

◆トークンを使うときは、すでに開発が進んでいる

「信頼性や出力があがるタマを確認して、実際に成果が出たら、そこで初めてトークンのことを考えるのです」と長谷川F1プロジェクト総責任は明かしてくれた。

つまり、さまざまな開発を多角的に並行して徹底して進めて具体的に使えそうな”タマ”を探り出し、それを実機に投入するためにトークンを使う、という順番。

トークンを使うかどうかの前に、すでにあらゆる角度からパワーユニット全体を見つめて、個々の開発が進んでいる、ということだ。当然ながら中には陽の目を見ない開発も含まれるだろう。研究所としては当たり前のことだろうが、F1の開発の大変さが改めて浮き彫りになった。

現在も、サクラでは次の”タマ”が実戦投入の最終確認の真っ只中にあるという。それは鈴鹿辺りに投入されるのでしょうか、という質問すると、長谷川F1プロジェクト総責任は、「確認が済み次第、次のスパ-フランコルシャンからでも。いつ投入できるかは、私が知りたいくらいです」といたずらっぽく笑った。
[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]
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