タイヤ・テスト1日目 メルセデスがウェットを初テスト
人工的にウェット・コンディションを再現したポールリカールでメルセデスも新型ウェットをテスト。
(写真は前回のテストのもの)
今月2回目の2017年型タイヤ・テストが21日(水)にスタートした。
今週のテストはスケジュール通りメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームのみが参加し、今月初めにおこなわれたテストに引き続き、フランスのポールリカール・サーキットで2017年のダウンフォース・レベルをシミュレートした2015年型マシン「F1 W06」を使用して2日間のテストを担当する。
今回はメルセデスとしては初となる新型ウェット・タイヤのテストに焦点が当てられた。
今回もメルセデスのテストは2日間ともマノー・レーシングのレギュラー・ドライバーでメルセデスのリザーブ・ドライバーも務めるパスカル・ウェーレインが担当。人工的にウェット・コンディションを作り出したトラックで初日は午前中に80周、一日通しては135周を消化した。
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■2017年型タイヤのテストについて
このテストは、レギュレーションの変更で来年から大型化するタイヤをシーズン開始前に十分なデータ収集と開発を可能にする目的で実施されるもの。
空力面の変更とともに1周あたり4秒のタイムアップを目指してサイズが変更になる来年のタイヤは、フロントは現在の245mmから305mmへ、リヤは325mmから405mmへそれぞれサイズアップ。25%ワイドになる幅は、フロントが現在より60mm以上、リヤは80mm以上ワイドになる。
全10回、合計24日間のテストが予定されているタイヤ・テストには、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・レーシングの3チームがマシンとドライバーを貸し出しておこなわれる。
参加チームは来年に向けたデータを得ることができるため、それがアドバンテージにならないよう、全テストで得られたデータはすべてのチームで共有される。
各チームの詳しいスケジュールは次の通り。
テスト | 日付 | テストの日数 | サーキット | マシン | タイヤの種類 |
1 | 8月1〜2日 | 2日間 | フィオラノ | フェラーリ | ウェット |
2 | 8月3〜4日 | 2日間 | ムジェロ | レッドブル | スリック(ドライ) |
3 | 9月6〜7日 | 2日間 | バルセロナ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
4 | 9月6〜8日 | 3日間 | ポールリカール | メルセデス | スリック(ドライ) |
5 | 9月21〜22日 | 2日間 | ポールリカール | メルセデス | ウェット |
6 | 10月12〜13日 | 2日間 | バルセロナ | メルセデス | スリック(ドライ) |
7 | 10月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | レッドブル | スリック(ドライ) |
8 | 11月2〜3日 | 2日間 | アブダビ | レッドブル | ウェット |
9 | 11月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
10 | 11月29日 | 3日間 | アブダビ | メルセデス フェラーリ レッドブル |
最終仕様 |
*水色の部分は今週のテスト。
【STINGER】
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team