メルセデス、今月のタイヤ・テストをスタート
今回、ロズベルグが2017年型タイヤを初テスト。
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームとピレリは12日(水)、今月最初となる2017年型タイヤ・テストをスペイン-カタルーニャ・サーキットで再開した。
今週のテストはスリック(ドライ・タイヤ)のみに焦点が当てられ、明日までテストを担当するメルセデス以外にも、アブダビで14日(金)〜16日(日)におこなわれるテストにはレッドブル・レーシングが参加する。
メルセデスのタイヤ・テストはこれまでマノー・レーシングのレギュラー・ドライバーでメルセデスのリザーブ・ドライバーも務めるパスカル・ウェーレインが一貫して努めてきたが、今週のテストは現在ランキング首位のニコ・ロズベルグが担当し、2017年のダウンフォース・レベルをシミュレートしたチームの2015年型マシン、「F1 W06」に新型タイヤを履かせてテストをおこなった。
初日は午前中の路面温度が17℃と涼しいコンディションでスタートし、、午後も雨が降ったために思うようにデータを収集することができなかったものの、午前中に46周、午後に14周の合計60周を消化した。
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■2017年型タイヤのテストについて
このテストは、レギュレーションの変更で来年から大型化するタイヤをシーズン開始前に十分なデータ収集と開発を可能にする目的で実施されるもの。
空力面の変更とともに1周あたり4秒のタイムアップを目指してサイズが変更になる来年のタイヤは、フロントは現在の245mmから305mmへ、リヤは325mmから405mmへそれぞれサイズアップ。25%ワイドになる幅は、フロントが現在より60mm以上、リヤは80mm以上ワイドになる。
全10回、合計24日間のテストが予定されているタイヤ・テストには、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・レーシングの3チームがマシンとドライバーを貸し出しておこなわれる。
参加チームは来年に向けたデータを得ることができるため、それがアドバンテージにならないよう、全テストで得られたデータはすべてのチームで共有される。
各チームの詳しいスケジュールは次の通り。
テスト | 日付 | テストの日数 | サーキット | マシン | タイヤの種類 |
1 | 8月1〜2日 | 2日間 | フィオラノ | フェラーリ | ウェット |
2 | 8月3〜4日 | 2日間 | ムジェロ | レッドブル | スリック(ドライ) |
3 | 9月6〜7日 | 2日間 | バルセロナ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
4 | 9月6〜8日 | 3日間 | ポールリカール | メルセデス | スリック(ドライ) |
5 | 9月21〜22日 | 2日間 | ポールリカール | メルセデス | ウェット |
6 | 10月12〜13日 | 2日間 | バルセロナ | メルセデス | スリック(ドライ) |
7 | 10月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | レッドブル | スリック(ドライ) |
8 | 11月2〜3日 | 2日間 | アブダビ | レッドブル | ウェット |
9 | 11月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
10 | 11月29日 | 3日間 | アブダビ | メルセデス フェラーリ レッドブル |
最終仕様 |
*水色の部分は今週のテスト。
【STINGER】
Photo by PIRELLI MEDIA