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やはり今年のマシンは体力を要求するのか?–スペインGPで見えたマシン性能と体力

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今年のF1は今まで以上に体力が重要だ。

本場と括れるヨーロンパ・ラウンド初戦のスペインGPは、ハミルトン+メルセデスとフェッテル+フェラーリの一騎討ちに世界中が注目した面白いレースだった。

その会場となるカタルニア・サーキットは、多様なコーナーを合わせ持ち、F1GP開催コースの中で最もセッティングが難しく ハードといわれるが、ダンウフォースを増し、タイヤが太くなった今年のマシンが、ドライバーに体力を要求することが改めて確認された。

レース終盤、体力消耗によると思われるミスが散見されたが、ハミルトンは、表彰台上でのデ・ラ・ロサのインタビューに「確かに疲れた、2kgは痩せたと思う」と答え、2位のセバスチャン・フェッテルと3位のダニエル・リカルドのインタビューの間、表彰台に座り込んでいた。ハミルトンとしては珍しい姿だった。

本格的なヨーロッパ・ラウンドを境に、マシンの開発は日進月歩で進み、結果的にスピードが高くなることが予測される。今後、レース終盤にドライバーの体力がさらに問われる場面が多くなりそうだ。

◆脳に酸素を供給する

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ちなみに、レーシングドライバーに体力が必要な理由は、単にGにさらされながら運転をするための肉体的な側面だけではない。さまざまな判断を瞬間的に行なう必要のあるレーシングドライブには、明晰な頭脳が必須だが、それに呼応する脳に充分な酸素を供給するため、酸素を取り込む身体が必要だからだ。筋肉で酸素を使い切ってしまっては、脳に回る酸素が欠乏し、瞬時の判断ができなくなる。

もともとF1ドライバーはあらゆるスポーツの中で、最も均整の取れた高度な体力を持っているといわれているが、マシンの進化と共に、ドライバーの体力も、次のレベルに進化させる必要が出て来るのかもしれない。

[STINGER]山口正己
Photos by 
Force India F1 Team
Ferrari S.p.A
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