クビツァ、事故後はじめてF1のマシンをテスト
ゆかりのあるルノーと6年ぶりにF1のマシンを走らせたクビツァ。
F1から離れていたロバート・クビツァは6日(火)、ルノー・スポール・フォーミュラ ワン・チームの協力で事故後はじめて6年ぶりにF1のマシンを走らせた。
F1GPウィナーで2011年の2月に出場したラリーで起きたアクシデント以降はラリーに活動の拠点を移していたクビツァは、事故前の2011年2月に当時の新車だったルノー「R31」を走らせていたスペインのバレンシア・サーキットで、同じく当時所属していたルノーとともにプライベート・テストをおこなった。
今回はルノーが3rd&リザーブ・ドライバーを務めるセルゲイ・シロトキンを走らせるために計画されたテストだったが、その内の1日にクビツァのテストが組み込まれた。チームがクビツァがアクシデントに遭った翌年の2012年に投入した「E20」を持ち込み、燃料の搭載量を変えながらいくつかの評価をおこない、115ラップをこなした。
自身に初のF1テストのチャンスを与えてくれたチームでもあるルノーと久しぶりのテストを終えたクビツァは次のように語った。
■ロバート・クビツァ
「このテストを可能にしてくれたみんなに感謝したい。楽しんでもらえたら光栄だよ。2010年のころの僕を思い出してくれたかもしれないね」。
「エモーショナルな観点から、僕にとって重要な一日だった。パドックから離れてかなり経っちゃったし、難しい時間も過ごしてきた。ハードワークを続けて来たけど、数年前にはこれ(F1のマシンを走らせること)は不可能だと感じてたんだ」。
「複雑な心境だね。今日僕が成し遂げたことは誇りに思うよ。でも、同時に僕が失ったものも示してた」。
「将来どうなるかはわからないけど、一つだけ確かなことがある。今回の(テスト)のために1年以上かけて準備をしてきて、僕は難しいコンディションのなかで一貫していいぺースで走ることができたってことだよ。6年経ってるから簡単ではないけど、僕はこの仕事をこなしてそれに満足できるってことは分かってた」。
「このチャンスに感謝してるよ。2005年に初めてF1のマシンをテストするチャンスをくれたのもルノーだったし、またテストさせてくれて感謝してるよ」。
【STINGER】
Photo by Renault Sport Formula One Team