波瀾のレースでハミルトンが美酒!!–2017F1GP第14戦シンガポールGP決勝
シンガポールのマリナ・ベイ・ストリート・サーキットで行なわれた2017F1GP第14戦シンガポールGPは、スタート前にこの時間としては極めて珍しい雨が降り、完走12台の大荒れのレースになった。
スペクタクルなストリート・ファイトを勝ち抜いたのはメルセデスのルイス・ハミルトン。3連勝のシーズン6勝目、F1GP60勝目は、予選5位からスタートし、終盤はペースをコントロールした圧勝だった。
ウェット路面のスタートで、予選4番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)がダッシュを決めて前のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の左に並んだが、フェルスタッペンは2台のフェラーリにはさまれ1コーナーアプローチで行き場をなくし、ライコネンとフェルスタッペンは接触、コントロールを失ったライコネンが、チームメイトのセバスチャン・フェッテルを突き飛ばした後にもう一度フェルスタッペン+レッドブルと当たり、弾かれたフェルスタッペン+レッドブルが、いつも通り天才的なスタートを決めて3番手にポジションをあげていたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソの側面にぶち当たるアクシデントを引き起こした。
ライコネンと接触したポールポジションのフェッテル+フェラーリは、接触による破損が原因か、2つ先のコーナー立ち上がりでスピン、ハミルトン+メルセデスがトップに立って、リードを保ったまま真っ先にチェッカードフラッグを受けた。
スタートのアクシデントは、ポールポジションのフェッテル+フェラーリが左に寄ったことで、フェルスタッペン+レッドブルがさら左に寄ってライコネン+フェラーリに当たり、コントロールを失ったライコネン+フェラーリがフェッテル+フェラーリに当たった状況。レーンシングアクシデントとはいえ、フェッテル+フェラーリの動きが起因となってしまった残念なアクシデントだった。
マクラーレン・ホンダは、スタートのアクシデントでマシンを壊したアロンソ+マクラーレン・ホンダが、アクシデントで壊れたマシンで4周したが、破損が激しく、ピットに戻って残念なリタイアを喫した。
9番手からスタートした僚友のストフェル・ヴァンドーンのマクラーレン・ホンダは、周囲と好バトルを展開しながら7位でゴールした。
次のレースは、2週間後のマレーシア。灼熱の戦いの翌週には、鈴鹿サーキットの日本GPが控えている。
◆2017F1GP第14戦シンガポールGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. リカルド+レッドブル
3. ボッタス+メルセデス
4. サインツ+トロロッソ
5. ペレス+フォースインディア
6. パーマー+ルノー
7. ヴァンドーン+マクラーレン・ホンダ
8. ストロール+ウィリアムズ
9. グロジャン+ハース
10. オコン+フォースインディア
11. マッサ+ウィリアムズ
12. ウェーレイン+ザウバー
以下、リタイア
マグヌッセン+ハース
フルケンベルグ+ルノー
エリクソン+ザウバー
クビアト+トロロッソ
アロンソ+マクラーレン・ホンダ
フェッテル+フェラーリ
ライコネン+フェラーリ
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Photo by Red Bull Racing / Getty Images