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フェラーリ順調、驚きのマクラーレン・ホンダ!!–マレーシアGP初日トピックス

2017F1GP第15戦マレーシアGPの初日は、スコールによるウェットコンディションで始まり、路面が乾かないままのフリー走行1は、レッドブルが1-2、ドライコンディションになった午後のフリー走行2は、2台のフェラーリが前に出る結果となった。

ポイントをリードするメルセデスは、フリー走行1、2とも6番手と7番手。渋い初日になったが、反対に、シンガポールと同じく、マクラーレン・ホンダが好調な滑り出しを見せた。

フリー走行1でアロンソ+マクラーレン・ホンダがレッドブルの2台に続く3番手。これはコンディションがいいところで記録したタイムといえたが、午後のフリー走行2で、フェラーリとレッドブルに次ぐ5番手。路面コンディションがドライで行なわれたことから、悪くない結果だった。

アロンソの結果を喜びながら慎重な長谷川F1プロジェクト総責任者。

ただし、長谷川祐介F1プロジェクト総責任者は、「結果は嬉しいけれど、(チームごとにプログラムが違うはずだから)単純比較は意味がない」と冷静な見識。確かに、去年のここセパンでは、ジェンソン・バトンの予選8位のタイムが、トップのハミルトン+メルセデスに約0.8秒差だったことを考えると、トップのフェッテル+フェラーリから1.3秒差は手放しで喜べるものではないかもしれない。

また、フリー走行1には、二人の注目ドライバーが初めてF1のステアリングを握った。スーパーフォーミュラ最終戦にタイトルがかかっているピエール・ガスリーと、F2で圧倒的なレースを見せつけているシャルル・ルクレールだ。それぞれ、トロロッソとザウバーのステアリングを握った。

ルクレールは、フリー走行1だけのF1体験だったが、チームメイトのパスカル・ウェーレインをしのぐタイムを記録して、まずは足ならしを済ませた。一方のガスリーは、ここと鈴鹿の日本GPを、ダニール・クビアトに代わってステアリングを握るこになっているが、正式なF1デビューとして注目され、ウェットコンディションのフリー走行1を9番手、ドライとなったフリー走行2で15番手。フリー走行1でショーン・ゲラエルにシートを譲ったカルロス・サインツがシートに戻ったフリー走行2で、サインツよりも速いタイムを記録して合格点の初日を終えている。

19回目を迎えるマレーシアGPは、残念ながら今年で最後のグランプリとなるが、もしかするとスコールに見舞われる可能性も高く、そうでなくても30度をはるかに超える高温多湿の灼熱の条件で、9月30日の予選も、10月1日の決勝レースも、スペクタクルな展開が予測されている。

※フリー走行1結果
※フリー走行2結果

[STINGER]山口正己

Photos by
Ferrari S.p.A
STINGER

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