トヨタ今期4度目のポールポジション!!–2017FIA世界耐久選手権第8戦上海6時間予選
11月4日土曜日に中国の上海サーキットで行なわれたFIA世界耐久選手権 第8戦『上海6時間レース』の公式予選で、トヨタTS050 HYBRIDがシーズン4度目のポールポジションを決めた。
最速タイムを記録したのは、ゼッケン7の小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス組。金曜日の2回フリー走行、予選前のフリー走行と併せて、週末の全セッション最速の俊足だった。
2番手はニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディのポルシェ919 HYBRID。トヨタとポルシェが互い違いに前2列に並ぶグリッドになった。
午前中のフリー走行では、コーナー内側の縁石奥にあるコンクリート路面が剥がれ、破片がコース上に散乱したため、2度のフルコースイエローが提示され、終了20分前の2度目のフルコースイエローは、途中から赤旗に切り換えられ、破損個所の修復に時間がかかるとみてセッションは打ち切られた。
20分間の公式予選セッションでは、まずコンウェイが1分43秒139のタイムを記録、交替した小林可夢偉が1分42秒526のスーパーラップを記録して圧巻のポールポジション。選手権ポイントに1点を加算した。
決勝レースは明日11月5日(日)の現地時間午前11時(日本時間正午)にスタートする。
小林可夢偉
「完璧なアタックラップではありませんでしたが、それでもポールポジションを獲得出来たてうれしい。TS050 HYBRIDの仕上がりは良く、決勝に向け100%の自信を持って臨むことができる。週末は、ここまでとても好調に来ていて、チームも素晴らしい仕事をしてくれている」
マイク・コンウェイ
「週末のここまで全てのセッションでトップにつけられているというのは本当に嬉しい。アタックラップは満足行くものでしたが、路面グリップが良かったので、もう少しタイムを縮められるかもと思ったが、可夢偉が期待に応えてくれた。ポールポジションからスタート出来るのは素晴らしく、ゴールまでそのポジションを守れるように頑張ります」
アンソニー・デビッドソン
「3番手は少しがっかり。もう少し上を狙えるポテンシャルはあった。午前中の公式練習3回目が赤旗中断で短くなったことが響いたかもしれない。昨日の夜にセッティングを大きく変更したため、それに順応するための時間が必要だった。可夢偉がポールポジションを決めたアタックラップは本当に素晴らしいもので、明日の決勝レースへ向けて、我々のTS050 HYBRIDの速さを示してくれた」
◆WEC第8戦上海6時間 公式予選結果(タイムは二人の平均)
1. 7 トヨタTS050 HYBRID 小林可夢偉/M.コンウェイ/J.M.ロペス 1分42秒832
2. 8 トヨタ TS050 HYBRID 中嶋一貴/S.ブエミ/A.デビッドソン1分43秒272
3. 2 ポルシェ919Hybrid N.ジャニ/A.ロッテラー/N.タンディ 1分43秒445
4. 1 ポルシェ919Hybrid T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレー 1分43秒497
[STINGER]山口正己
photo by GAZOO RACING