F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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バトンが2018年に日本に来る本当の理由とは?—-カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと81日

82からつづく)

知れば知るほどF1開幕が楽しみになる。

ジェンソン・バトンが2018年のスーパーGTにフル参戦する。それはそれでグッドニュースだが、バトンは、そのためだけに日本に来るのだろうか。

ホンダのパワーユニット開発のテストを頻繁に行なうためではないか、という噂も飛んでいる。しかし、走る場所を考えると、そう簡単には行きそうもない。

現行マシンのテストは、コスト制限の関係で禁止されているが、旧型マシンなら許される。だが、どこでも走れるワケではない。規則では、FIAの“グレード1”、またはそれに準ずるコースに限られるから、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなど、限定的なコースになり、機密保持の点からも、一筋縄ではいかないだろう。

しかし、そうした難関を乗り越えても、バトンなら使う価値はある。改めて、ジェンソン・バトンがどれだけ優れているかを復習しておきたい。

言わずと知れた2009年のワールドチャンピオンだが、それよりバトンの凄さは、翌年、ルイス・ハミルトンのチームメイトとしてマクラーレンに移籍したことで確固たるものになった。ハミルトンの能力は知られていたから、チャンピオンになったからと言ってハミルトンのチームメイトなんて調子に乗りすぎ、という声も聞こえた。しかし、バトンは、“チャレンジ”を選び、そしてそれを成功させた。

驚くべきことは、2年間のハミルトンとのマクラーレン時代の獲得ポイントは、ハミルトンに対しバトンの方が上だったのだ。バトン株は確実に上昇した。いや、上昇させたのだ。ジェンソン・バトンとは、そうした読みができるドライバーということだ。

ホンダが、ジェンソン・バトンを、2006年ハンガリーGPでホンダF1チームに優勝をもたらせてくれたというだけでないリスペクトをしていることは間違いないところだ。

80につづく)

[STINGER]山口正己
photo by HONDA

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