Hello HALO–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと78日
(79日からつづく)
知れば知るほどF1開幕が楽しみになる。
2018年のF1マシンは、halo装着がひとつのエポックになるはずだ。基本的にシングルシーターで屋根ナシ、というのがフォーミュラカーの基本だが、屋根がないということは、ドライバーの頭上が守られていないことになり、なにかが飛んできた時にヘルメット直撃を防ぎたい。
ヘルメットは、高レベルの安全対策で強固かつ柔軟。F1で高い装着率を示すアライ・ヘルメットは、さらに“丸さ”で衝撃がドライバーの頭にかかる衝撃をできる限り回避することにまで気をつかって設計されている。
とはいえ、重量物、特にマシンが上空から飛んでくる場合まで想定すると、何らかの防御策が必要、というのがheloの思想だ。
ただし、コクピット周辺にパイプを貼りめぐらせるとなると、そもそもかっこいいF1ではなくなる、というマイナス要因もありそれ以前に、モーターレーシングの神髄がネジ曲がってしまうという懸念もあるが、情報社会の現状をみれば、helo装着はいたしかたない結論ということになる。
キャノピー案(マクラーレンのサンプル)もあるが、2018年の新車が、どんな形で登場するのか、若干、ビクビクしつつ、発表をまちたい。
(77日につづく)
[STINGER]山口正己
写真素材 by Sauber Motorsport AG