アロンソの順調なデイトナ・テスト–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと76日
(77日からつづく)
F1が楽しみになる、あんな話、こんな話。
フェルナンド・アロンソのデイトナ初テストが終わった。
アロンソが乗ったのは、マクラーレンのザック・ブラウンオーナーが代表を務めるユナイテッド・オートスポーツのLigier LM P2。すでにルマン24時間を念頭に、トヨタTS050 HYBRIDでテストを経験しているアロンソだが、今回のマシンは格下カテゴリーのLMP2マシンで、フィル・ハンセンとランド・ノリスとのトリオでデイトナ24時間を走る。
3日間のテストの最後に行なわれた予選で、ゼッケン23は12番手の1分37秒515を記録したが、もう1台参加している同チームの32号車の1分37秒779とほぼ同タイムに揃っており、2台合計で1500マイルを走り込んだチームとして、まずまずの仕上がりと言えそうだ。
ちなみに、予選でトップタイムを記録したのは、元ザウバーのフェリペ・ナッセの1分35秒806だった。
テストを終えたアロンソは、「31度の角度を持つハイバンクは初めて。バンクの中では、200m先までしか見えないことも分かっていい経験になったし楽しかった」とコメントし、次のように続けた。
「去年のインディ500の時と同じように、いろいろなドライビングテクニックを学びたいと思ったんだ。24時間のレース後にはいいドライバーになっていたいからね。スポーツカーで夜のレースを走るのは初めてで、あらゆることをステップbyステップで学んでいきたいと思った。夜のセッションは、F1にも暗がりのレースも存在するので、そう問題ではなかったよ。トラック全体として大きな問題はないけれど、ポジティブなテストだった。でも、まだまだペースアップが必要だね」
「耐久レースでは、チームメイトとクルマを共有するので妥協が必要だけれど、ランド(・ノリス)とフィル(・ハンソン)、そしてチームとのコミュニケーションも取れたし、アメリカのファンの素晴しい歓迎を受けて、レースが待ちきれないよ」。
(75日につづく)
[STINGER]山口正己
photo by UNITED AUTOSPORTS