注目の“少年”たち–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと57日
新シーズンに向けてハートチューニング!!
(58日からつづく)
今年のF1GPのドライバーの平均年齢は、前回お知らせした通り26.7歳だが、年齢を下げているのは、20歳前半の若者たちだ。その中から、今年の注目を3人挙げておきたい。
マックス・フェルスタッペンは、誰でも注目しているはずなのでここでは遠慮いただいて、まずは、セルゲイ・シロトキン。GP2時代から名前が知られているロシア人は、もっと年寄りかと思いきや、1995年8月27日生れの23歳、意外と若かった。名前が知られているということは、それだけ、注目のカテゴリーで経験を積んでいる、ということにもなる。
注目といえば、日本のスーパーフォーミュラで大活躍したピエール・ガスリーも覚えておきたい。1996年2月7日生れだから、開幕戦の3月25日には22歳になっているが、トロロッソ・ホンダのエースとして活躍が期待されている。
そして、今年F1にデビューするダイヤモンドの原石が、シャルル・ルクレールだ。1997年10月16日生れの二十歳。去年のF2では、別格の上手さと強さ、そしてふてぶてしさを見せた。
最終戦で、松下信治のチームメイトだったアレックス・アルボンを追い詰めた時、どこで追い越すか注目されたが、最終ラップのシケインで、前を行くアルボンのテールを軽くつついて(そう見えた)スピンに追い込んでパス。
いや、当たっちゃったのかもしれないし、レーシングアクシデントということでペナルティはなかったけれど、アルボンに“ゴメンネ”くらい言ってもよかったその状況の中で、まったく知らん顔して表彰台でシャンパンを振りまいた。こいつはただ者ではないと思わずにおかない美少年。モナコ生れということも、血統としては、なかなか素敵だ。
[STINGER]山口正己
photo by Sauber Motorsport AG