勝田貴元勝利に寄せて-2
勝田貴元の祖父の勝田照夫氏は、現在のラリー・グレートブリテインに1970年代から参戦していた日本人国際ラリー参戦の先駆け。孫のWRC2勝利を喜びながら、冷静に今後の抱負をSTINGERにコメントした。
「メンバーたちと協力してあそこまでいけたのは立派と思います。トヨタの意向に沿って、章夫社長が描かれているように、日本人が日本車に乗ってWRCの舞台で活躍すれば、日本にもラリーの文化が根付くと思います」
「VWがバックアップして性能差があるシュコダに、フォードR5で立ち向かって、タナックたちと闘ってきた選手の前でゴールしたことに、周囲も驚いているようです。ヨーロッパに行った当初は、ヒットしたりクラッシュしたり、冷や冷やさせられましたが、その経験や考え方を活かせるようになりました。力の80~85%のスピードをキープして、そのスピードがTOPクラスになって初めて平均レベルが高くなっていくと思います。ゴール直後にLINEでメッセージを届けてくれた章夫社長の期待に沿えるように頑張ってほしいですね」
[STINGER]山口正己
photo by GAZOO RACING/STINGER